巨人・中田がバント 逆転本拠CS諦めない!3位死守 原監督「野球ってのは、しびれるんだよ」

[ 2022年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―1DeNA ( 2022年9月21日    横浜 )

<D・巨>6回、送りバントを決める中田(撮影・島崎 忠彦)
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 熱く、泥くさく、勝利をもぎ取った。巨人は本拠地最終戦だった前夜につかんだCS圏内の3位を死守。1点をめぐる攻防を制した原監督は、開口一番「野球ってのは、しびれるんだよ」と笑みをこぼした。

 初対戦のガゼルマンを相手に、初回先頭で中前打を放った吉川が、坂本の一ゴロ、丸の二ゴロで三塁へ進塁。4番・中田は2球で追い込まれたが、3球目の外角スライダーを中前にはじき返す先制打。「チャンスだったので積極的にいこうと思っていました。コンパクトにしっかりと、捉えることができました」とうなずいた。

 主砲は原監督の執念のタクトにもしっかりと応えた。1点リードの6回無死一、二塁。バットを横に倒すと、球場中がどよめいた。プロ初犠打だった5月13日の中日戦以来、通算2個目の捕前犠打に成功。8月11日に4番を任されてからは初めてだった。今月は4度の決勝打を放つなど、好調の中でのプレー。得点にはつながらなかったが「気持ちの準備はしていましたし、サインが出たからには、きっちり決めるだけでした。よかったです」とサラリと振り返った。

 3連勝で9月は10勝4敗1分けとし、月間勝ち越しが決定。月間勝ち越しは4月以来5カ月ぶりと、低調だったシーズンを示す数字となったが、最終盤で調子を上げてきた。一時は最下位転落の危機にも直面したが、これで2位のDeNAとは4ゲーム差。しかも残り6試合のうち、DeNAとは直接対決を3試合残しており、2位での本拠地CSの可能性も見えてきた。4番・中田のバントは、なりふり構ってはいられない、という指揮官の最後のムチのようだった。(花里 雄太)

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2022年9月22日のニュース