61年に61本塁打のマリス、実は同年のMVP投票では202対198の接戦、1位票も7対6 その理由は

[ 2022年9月22日 10:22 ]

 アーロン・ジャッジ(30)がロジャー・マリスの本塁打記録61本にあと1本と迫っているが、MLB公式サイトが記録をつくった61年のマリスのシーズンについて、21日(日本時間22日)に興味深い事実を紹介している。

 実はあの年、あれだけ本塁打を打ちながら、敬遠はゼロだった。3番打者だったが、4番にチームメートで通算536本塁打の強打者ミッキー・マントルが控えていたからだ。ちなみに60本以上打ったシーズンで、敬遠が多かった順で書くと、01年のサミー・ソーサが敬遠37回、同年のボンズが35回、98年のマーク・マグワイアが28回だった。ジャッジはここまで17回である。27年のルースについては公式記録が残っていないが、多かったのは間違いない。

 それもあってか、60年と61年にマリスは連続でア・リーグMVPに輝いたが、投票結果はいずれもマントルと接戦だった。60年はポイントで225対222の3点差、1位票は8対10で実はマントルの方が多かった。61年も202対198の4点差で、1位票は7対6だった。ちなみにベースボールリファレンスのWARで比較すると、61年のマントルは10・4でマリスの6・9を圧倒していた。1961年でなく、2022年の記者が投票していれば、どうなっていたかが興味深い。さらにマリスの60年と61年のWARを比較すると、60年が7・5で、61年が6・9と、実は60年の方が上だった。原因は60年は右翼の守備が素晴らしく、守備の点数が良かったからだった。

続きを表示

2022年9月22日のニュース