ソフトB・森 V奪還への“ジョーカー”だ ロングもショートも先発も!残り9戦フル回転

[ 2022年9月22日 04:45 ]

“ジョーカー”として期待されるソフトバンク・森
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 パ・リーグ首位で優勝マジックを「8」としているソフトバンクは23日からロッテ、西武との5連戦に臨む。21日はペイペイドームで投手練習を行い、森山良二投手コーチ(59)が森唯斗投手(30)を「新ジョーカー」として期待。救援での起用はショート、ロングの両面、さらに先発に抜てきする可能性も示唆した。泣いても笑っても残り9試合。元守護神が新たな切り札になる。

 森山投手コーチが森をV奪還のキーマンに指名した。この日のペイペイドームでの投手練習後、「新しい意味で森がジョーカーなのかな。本人も回またぎ、長いイニングを投げる気満々でいる。便利屋ではなくジョーカー」と期待を寄せた。

 藤本監督はこれまで松本を投手陣の「ジョーカー」として切り札扱いしてきた。ロングリリーフなどでブルペンを支えてきたが、現在は「7回の男」として勝利の方程式に入っている。森はその穴を埋めるどころか、先発で起用するプランもある。29日の楽天戦(楽天生命パーク)について「ショートスターターだったり、2番手で長いイニングを投げたり可能性はある」と話した。

 森は20日までの11連戦中に幾度となくチームを救った。13日の西武戦では4回から登板し、ルーキーイヤーの14年以来8年ぶりの3イニングを投げ、1安打無失点で今季2勝目をマークした。16日の楽天戦では先発予定だった奥村が右肘負傷で急きょ登板回避し、史上最も遅い通算461試合目でのプロ初先発。直球は今季最速149キロをマークし、3回1失点で窮地を救った。さらに、先発・東浜が3回途中4失点で早々と降板した19日のオリックス戦では無死一、三塁の場面でスクランブル登板し、見事な火消し役を見せた。

 森山コーチは「残り9試合で球速が戻ってきた。本人も球の強さに手応えを感じてると思う」と状態の良さに太鼓判を押す。森は「いけと言われたらどこでもいきます」と頼もしい。

 18年に最多セーブを獲得し、入団から20年まで7年連続50試合登板を果たすなど実績は申し分ない。首脳陣からは「コントロールで乱れることはない。出す側からしたら凄く安心感がある」と信頼を置かれている。優勝マジックを8とし、残りは9試合。森が新たな切り札として鷹の投手陣を支える。(福井 亮太)

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2022年9月22日のニュース