広島・床田 右足関節骨折で今季復帰絶望的に…佐々岡監督「今いるメンバーで切り替えてやるしかない」

[ 2022年8月5日 04:45 ]

3日の試合で、一ゴロに倒れた後転倒した床田
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 広島・床田寛樹投手(27)が4日に広島市内の病院で「右足関節骨折」と診断され、今季中の復帰が絶望的となった。3日DeNA17回戦(横浜)での負傷交代から一夜明けて帰広し、精密検査を受けた。6連敗中のチームは12球団で唯一後半戦未勝利で、今季最多タイの借金5と苦境真っただ中。その中でチームトップタイの8勝を挙げる左腕が長期離脱する最悪の事態となった。

 床田の長期離脱が決まり、佐々岡監督は言葉を絞り出した。「残念な結果。チームにとっても痛いが、今いるメンバーで切り替えてやるしかない」。ここまでチームトップタイの8勝。先発陣の中心的な存在にまで飛躍した左腕を欠いて、残り試合を戦うことが決定的となった。

 前夜の打席で一ゴロを打った後の走塁で転倒。自力で歩行できずに担架で三塁ベンチ裏に運ばれ、交代した。一夜明けて広島市内で精密検査を受けた結果、骨折した箇所は右足首と判明。前日の試合直後には球団から「両脚にアクシデントがあった」との説明があったものの、左脚はつった程度で大事には至らなかった。

 球団トレーナーによると、足関節骨折から練習再開までには一般的に2~4週間、重度の場合は6週間以上を要する。再検査を経て復帰時期などを見定めるため、現時点で復帰時期は未定。佐々岡監督は「まだ(復帰時期が)分からないので、希望を持って、まだまだ最後まで(諦めたくない)という気持ちはあります」とわずかな可能性を捨てなかったが、見通しは厳しい。最短での練習再開がかなった場合でも、歩行、ランニング、投球練習など慎重に段階を踏む必要がある。現段階では9月19日に全日程が終了予定のレギュラーシーズン中の復帰は困難と言わざるを得ない。

 今季は登板17試合で8勝6敗、防御率2・84と抜群の安定感を誇っていた。野手では、2軍調整中のマクブルームや西川の昇格が秒読み。投手では、新型コロナに感染した遠藤が7日の阪神戦(マツダ)で先発する予定だ。近日中にベストメンバーがそろうはずだったが、理想は夢に終わった。

 5日からは本拠地に戻り、今季11勝2敗2分けと圧倒する阪神との3連戦。佐々岡監督は「後半戦はまだ勝てていない。地元に帰って、しっかりと戦いたい」と反攻を見据えた。残り43試合。床田不在で逆襲を仕掛けるという難題と向き合う。(河合 洋介)

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