阪神 12球団最悪18度目零敗 山崎伊崩せず…矢野監督「余裕持たせてしまった」 近本は15打席無安打

[ 2022年8月5日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0-7巨人 ( 2022年8月4日    東京D )

<巨・神>4回1死、中飛に倒れた近本(撮影・坂田 高浩)
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 序盤の大量ビハインドを、打線ではね返すことはできなかった。相手先発・山崎伊の前に8回まで凡打の山を築かされるなどわずか4安打。12球団ワーストとなる今季18度目の零敗に、阪神・矢野監督も表情を曇らせた。

 「(山崎伊は)何か“これが良い”というのはないけど、アバウトにいっちゃうと、今日みたいな感じになってしまう。余裕を持たせてしまった。いろんな球種を投げられて的が絞れないというのがあった」

 特に3番・近本の停滞が気がかりだ。5点を追う4回は先頭の島田が右前打で出塁したが、初球の真っすぐを中飛と続けなかった。先頭で迎えた7回の打席は相手の好守にも阻まれて、二ゴロに倒れた。9回の第4打席も遊ゴロで最後の打者となり、この日は4打数無安打に終わった。

 7月31日のヤクルト戦の第2打席に中前打を放って以降、目下15打席連続無安打と低空飛行が続く。球宴明けは6試合で20打数3安打、打率・150。リーグトップに立つ安打数も2位の中野に1本差まで迫られている。6、7月は30試合連続安打を記録するなど打線のキーマンとして、2桁借金から貯金生活への反攻を支えた。猛虎のさらなる躍進に、背番号5のバットは欠かせない。

 この日は近本を含むクリーンアップ全員が無安打。今季7度目でチームは全敗。近本が3番固定された6月1日以降では初めてだ。指揮官も「(点を)取れるところでしっかり取っていく野球というか、もう少しチャンスをつくらないとしんどい」と顔をしかめた。5日からカードも替わる。打のキーマンとなる近本の広島での再発進に期待がかかる。(長谷川 凡記)

 《再び最多零敗》阪神の零敗は今季18度目。17度で並んでいた中日を抜いて再び12球団単独最多になった。前回の零敗は7月12日の巨人戦(甲子園)0―4で、今回と同じ先発のウィルカーソンが初回の3失点など5回4失点で負け投手。この試合以降続いていた先発投手の連勝が12でストップした。

 《東京D連勝も止まる》東京ドームの巨人戦連勝も5でストップ。13、21年を上回る新記録はならなかった。チームは東京ドーム開場の88年から、8月の同球場巨人3連戦全勝の経験がない。なお今季は19~21日も東京ドームで巨人3連戦を行う。

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2022年8月5日のニュース