阪神・伊藤将 3日先発で史上初の偉業に挑戦「状態非常に良い」巨人3戦連続完封で猛虎史に名を

[ 2022年8月2日 05:15 ]

<阪神投手指名練習>ノックを受けグラブトスする伊藤将(撮影・椎名 航)
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 全力で腕を振った先には、猛虎史に残る快挙が待っているかもしれない。3日巨人戦に先発予定の阪神・伊藤将は、このカード2試合連続で完封勝利中。長い阪神球団の歴史でも、宿敵を3試合連続シャットアウトした投手はおらず、2年目左腕が偉業に挑戦する。

 「必死に投げた中で、そうやって結果が出たら良いと思います」

 甲子園球場での投手指名練習に参加し、いつも通りマイペースな口調で取材に応じた。もちろん、記録を狙って投げるわけではないが、目下6連勝中と絶好調。結果だけでなく、ボール自体にも手応えを感じており、自信を持って敵地のマウンドに上がる。

 「去年はこの時期にバテて、良い結果になってなかった。今年は良い感じにバテずに、調子が上がってきているので。今、ストレートで強い球を投げられているのでそれを継続してやっていけたらいいなと思います」

 本来は自慢の制球力で、打たせて取るタイプ。ただ真っすぐの切れ味が抜群の今は、力で押す投球でも打者をねじ伏せている。「そうですね。非常に良いです。(要因は)何なんすかね。分かんないです。とりあえず状態は良いです」と笑う姿からも、好調ぶりが伝わってくる。

 今回は昨季途中から9連勝中と無敵の甲子園ではなく、本塁打が出やすい東京ドームが舞台。それでも「投げやすいです」と意に介さない。千葉県出身だけに「久しぶりに関東で投げられるんで、応援に来てもらいやすいと思う。両親とかも」とむしろ歓迎した。

 球宴にも初選出され、27日の松山での第2戦で登板。真っすぐ中心の投球で1回を無安打無失点に抑え、さらに自信を付けた。2日先発の青柳とともに、後半戦のローテーションを引っ張っていく存在となりたい。(山添 晴治)

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2022年8月2日のニュース