松坂大輔氏、ヤクルト・高橋の「垂れない」低めの直球さすが

[ 2022年2月20日 05:30 ]

ヤクルト・高津監督(左)が見つめる中、ブルペンで投げ込む高橋(撮影・村上 大輔) 
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】新型コロナウイルス感染で出遅れたヤクルト・高橋投手ですが、影響を感じさせないブルペン投球でした。直球は強さと速さを兼ね備えスピンも利いている。特に低めのボールが「垂れる」気配が全くない。打者の膝元、ベース板の上で最後にもうひと伸びするような感じでした。あの直球を試合で安定して投げられると、打者は対応するのに苦労するでしょう。試合の時と同じく、テンポの速さは軽快でしたが投球フォームはしっかりタイミングを取り、投げ急ぐことがほとんどなかったのが印象的でした。

 完封勝利を挙げた昨年の日本シリーズも見ていました。自分は昨年のポストシーズン、高橋投手のいい状態の投球しか見る機会がありませんでしたが、あの試合も直球が素晴らしかった。初回からギアを上げ、9回を投げ切るスタミナにも驚きましたね。ただ、彼のいい時と悪い時を両方知っているわけではないので、投球を見る上での材料がどうしても少ない。高橋投手が状態の良くない時、思ったような直球を投げられない時にどう対処するか。今年はそこにも注目したいと思います。(スポニチ本紙評論家)

 ≪つば九郎直撃に苦笑い≫松坂氏が球団マスコット・つば九郎の直撃を受けた。つば九郎は「おくがわくんけいじくんで30しょうねらってます」と奥川、高橋で計30勝すると豪語。最後には画用紙に「1やくると 2 3 4 5 6」と書き、1位ヤクルト固定で2位以下の順位予想を松坂氏に迫った。これには松坂氏も苦笑いで、つば九郎は「あとでLINEでおしえて」と笑いを誘っていた。

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