広澤克実氏 阪神・近本&大山&佐藤輝の打撃は現段階で及第点 輝はバックスイングに細心の注意を

[ 2022年2月20日 07:00 ]

練習試合   阪神3-3楽天 ※特別ルール ( 2022年2月19日    沖縄・金武 )

広澤克実氏
Photo By スポニチ

 【広澤克実 CHECK】この時期、打者は相手投手の一番速いボール(直球)にタイミングを合わせて変化球も対応する。反応で打つ打法で投手に立ち向かう打者が多い。去年と比べ、絶好調のときと比べ、反応はどうなのか。心の中で反応の確認作業に取り組む中、主力3人の近本、大山、佐藤輝の打撃は及第点だった。

 まずは近本は何の問題もないと感じた。頼もしさも込めたいい意味での“現状維持”といったところだ。次に大山。状態が悪いときは投手方向に体が突っ込んでしまう悪い癖がある。しかし今キャンプでは打撃フォームの「悪癖」が見られない。今年は、やってくれそうな雰囲気がある。

 最後に佐藤輝だ。昨季は後半に失速。打撃不振に陥った理由は打撃フォームが崩れたことではなく、タイミングだった。昨季後半は右足が着地する前にボールがホームベース付近を通過。反省と課題を踏まえて、今年は右足を小さく上げるフォームに改良している。塁に走者がいない状況ではスムーズにタイミングも取れていた。

 ただ、少し気になったのは、3回2死一、二塁の場面だ。相手投手はクイックで投球。より右足を小さく上げることは良いが、バックスイングまでが小さくなっていた。これでは長打力が持ち味である佐藤輝の良さが消えてしまう。上半身のトップが十分に取れておらず、右肩の入りが浅い。その点は注意した方がいい。

続きを表示

2022年2月20日のニュース