阪神・岩貞 新球“ガンケルスライダー”で活路「やりたいことできた」 握り変えて1回2Kと奏功

[ 2022年2月20日 05:30 ]

練習試合   阪神3-3楽天 ※特別ルール ( 2022年2月19日    沖縄・金武 )

<練習試合 楽・神> 7回に登板した阪神・岩貞は1イニング無失点の投球を見せる(撮影・大森 寛明)
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 “ガンケルスライダー”で活路を開いた。今春初めて対外試合に登板した阪神・岩貞が、1回2奪三振無失点と好投。同僚であるガンケル直伝の変化球を駆使して、存在感を示した。

 「1つ目の三振は投げた球が全部、意図通りというか。右打者だったので内、外を使いながら最後は落ち球と決めていたので。無駄球がなくしっかり投げられたと思う」

 6回、先頭の和田を2球で追い込むと、最後は4球目の外角スライダーで空振り三振。続くマーキもフォークでバットに空を切らせるなど、3人斬りで仕事を果たした。手応えをつかんだのは1人目を仕留めたスライダー。休日だった前日、宜野座球場に居合わせたガンケルから握りを伝授されたという。

 「昨年、スライダーの被打率が非常に高かったので、いろんな選手に聞きながらやっていて。結構、長い時間教えてくれて。それが結構、ハマった」

 元々、持ち球ではあったものの「ウイークポイントは1回膨らんでしまう。ガンケルの特徴はまっすぐの軌道で曲がっていく」と、ややカットボール寄りの握りに変えてマイナーチェンジした。試合前も捕手にサインを多く出す要望を伝えて実行。「しっかりカウントも、空振りも取れてやりたいことはできた」と充実感が漂った。

 15日のシート打撃では2四球、1被弾とアピールに失敗。勝ちパターンを担うことを期待される左腕がようやく本領を発揮した。「先発から中継ぎに入ってきてるので、(7回など)そういうところで投げないと意味がない。そこで1年間投げられるように」。フル回転への土台は固まりつつある。(遠藤 礼)

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