槙原寛己さんが振り返るミスター伝説「戦国武将ってこんな感じなんだろうな」 祝・86歳バースデー

[ 2022年2月20日 19:14 ]

槙原寛己氏
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 元巨人投手でスポニチ本紙評論家の槙原寛己さん(58)が20日、TBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)に出演。旧知の間柄で、パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(60)と野球談議に花を咲かせた。

 この日は巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(86)の誕生日当日とあって「祝86歳!ミスター長嶋茂雄伝説」をテーマに2人でミスターについて深掘り。その中で、長嶋さんが巨人監督を務めていた1994年10月8日の中日―巨人戦(ナゴヤ)、いわゆる「10・8」についても話が及んだ。この試合は同率で首位に並ぶ両チームがともにシーズン最終戦で直接対決、勝った方が優勝決定というNPB史上唯一のまさにしびれる試合。この一戦を「国民的行事」と名付けた長嶋監督から決戦前夜に呼ばれた先発投手の槙原さんはあまりのプレッシャーに「雨降らねーかな」と思いながら迎えたこの日、三本柱だった斎藤雅樹、桑田真澄だけが最終戦にリリーフ待機すると聞かされ「オレは(気持ちが)楽になっちゃったの、逆に。あの二人がいるんじゃ、まぁ…。6回、7回まで投げりゃ、あとはもう全然大丈夫だと思って」と振り返った。「責任は全部オレが取る」と長嶋監督。「あしたは何も考えずいけるところまでいって、あとは後ろのやつに託せばいい。だから頑張れ」と言われたという。

 試合が始まってみると、槙原さんは2回に打たれてイニング途中に降板。結局、試合には勝利を収めて優勝したが、試合前のミーティングで「責任は全部オレが取る。だから、とにかく思い切ってやってくれ」「絶対に勝つ、勝つ、勝つ!」とナインに気合を入れた長嶋監督の姿について「戦国武将ってこんな感じなんだろうな」と回想し、その時の雰囲気で「きょう勝てるかもな」と思ったと明かす場面もあった。

 また、高校野球でも負けて泣かなかったという槙原さん。この日も泣かないと思っていたが「試合が終わって落合さんが泣いてた。で、もらい泣きしちゃって…。落合さん泣くと思ってないんで」とし「落合さんの涙見て、オレも泣けてきて。オレ野球やってて初めて泣いた」とも話していた。

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2022年2月20日のニュース