国学院久我山・渡辺建伸リベンジ誓う 教訓にする花巻東・佐々木麟太郎との対決「ボールが潰れる音がした」

[ 2022年1月6日 20:43 ]

直球の威力アップを誓う最速138キロ左腕の渡辺建伸(撮影・柳内 遼平)
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 昨秋の東京大会で優勝し、センバツ出場が確実な国学院久我山が6日、同校グラウンドで始動した。昨秋の神宮大会では背番号1を背負った最速138キロ左腕・渡辺建伸(2年)は、高校通算50本塁打を誇る花巻東(岩手)のスラッガー・佐々木麟太郎(1年)にリベンジ誓った。

 渡辺は昨年の11月20日に行われた明治神宮大会1回戦の花巻東戦に先発。0―0の初回2死で“怪物”佐々木鱗太郎と対決した。1ボールからの2球目、外角に決まった132キロ直球を、佐々木の大会ファーストスイングで右翼席に運ばれた。東京大会では威力を発揮していた直球が通用しなかった。

 「あの対戦は結構見直しています。“これが全国レベルなんだ”と思いました。マウンドまでボールが潰れる音が聞こえた。そんなことは初めてでした」

 5回0/3を3安打2失点で降板。自身初の全国の舞台は3―6で花巻東に敗れて1回戦敗退となった。130キロ中盤の直球と多彩な変化球を武器にする身長1メートル80の左腕は「真っすぐで押せる強さがほしい」と直球の威力アップを冬の課題に挙げた。

 取り組んだのはフォームの修正。苦手としていた踏み出していく右足の使い方を改善。「強く地面に着いて胸を張るような形」に修正した。遠投の距離は90メートルから100メートルに伸びた。「ストレートが強くなった。平均で140キロくらい出していきたい」と力を込める。

 センバツ出場が確実な国学院久我山と花巻東。成長の糧となった佐々木との再戦へ「甲子園でもう1度対戦して真っすぐで押したい。内角に投げられるくらい変化球には自信がある。真っすぐで押せれば変化球も生きてくる」と力強く言った。

 一冬超えて大きく成長した左腕が同校のセンバツ初勝利を狙う。(柳内 遼平)

 ◇渡辺 建伸(わたなべ・けんしん)2004年7月7日生まれ、東京都墨田区出身の17歳。小1で「墨田ジュニア」で野球を始めル。錦糸中では「墨田ウイングス」に所属。国学院久我山では1年秋にベンチ入り。2年秋の明治神宮大会から背番号1。50メートル走6秒7。遠投90メートル。憧れの選手は元中日・今中慎二。1メートル80、82キロ。左投げ左打ち。

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