2月キャンプでナマ新庄見られない!?沖縄でコロナ感染者623人、BIGBOSSフィーバーに暗雲

[ 2022年1月6日 05:30 ]

沖縄春季キャンプ地図
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 プロ野球9球団が春季キャンプを行う沖縄県は5日、新たに623人が新型コロナウイルスに感染したと発表。政府は同県に関して「まん延防止等重点措置」の適用を7日に決定する方向で調整に入った。昨年に続く無観客キャンプインとなれば、沖縄キャンプ最大の注目となる日本ハム・新庄剛志監督(49)のユニホーム姿披露が、ファン不在という事態に直面する。

 キャンプイン目前、沖縄での感染拡大が止まらない。新庄監督は昨年11月4日の就任会見で「僕が帰ってきたからにはコロナはなくなり、球場は満員になりますよ。そういう運命なんで、僕は」と力説していたが、キャンプ地の名護市を含む沖縄が厳しい状況に陥っている。

 約4カ月ぶりに600人を超える623人の新規感染者を確認。玉城デニー知事は「まん延防止等重点措置」適用を政府に要請する意向を示し、政府も調整に入った。措置期間は9日から31日を想定。同知事は「それだけでは収まらない」として、すでに緊急事態宣言に相当する状況にあるとの認識も示した。

 春季キャンプでは就任1年目の新庄監督フィーバーが見込まれていた。だが、昨年同様、無観客キャンプとなれば沖縄で「生新庄」を見る機会は失われる。名護市内のホテルの営業担当者は「問い合わせの電話が続いている。キャンプが無観客に変更されることを危惧している」と声を落とした。

 昨年12月の12球団代表者会議では宮崎、沖縄、高知の3県での春季キャンプの観客受け入れを確認した。斉藤惇コミッショナーは仕事始めだったこの日、改めて無制限での観客動員を希望する一方で「選手の体をどう守るかという問題。練習試合にお客さんを制限するか、入れるか、入れないか、というような新しい課題が出てくるかと思います」と、沖縄の状況を危惧した。

 日本ハムは2月8日に練習試合・阪神戦(宜野座)で初めての対外試合、同26日に名護でDeNAとのオープン戦初戦に挑む。球団関係者は「自治体から要請があればそれに従って対応することになる」と状況を見守る姿勢を示したが、新指揮官の船出が感染拡大に翻弄(ほんろう)される懸念が高まった。

 ≪米軍が“抜け穴”≫沖縄では年明けから感染者が急増。1月3日に130人の感染が確認され、昨年9月25日以来の100人台に乗ると、4日には225人まで増加。5日は昨年8月28日以来の600人を超え、約2.8倍増。昨年12月29日は27人で、1週間で23倍となった。県は、米軍由来のオミクロン株が広がり、感染が急激に拡大しているとみている。日本政府による入国規制は海外から軍用機で入ってくる米軍関係者に適用されず“抜け穴”となっている。

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