ソフトB・王会長「あとは、やるのみ」メジャー52勝右腕獲得発表 藤本丸“覇権奪回”の船出へ万全

[ 2022年1月6日 05:30 ]

仕事始めで鏡開きをするソフトバンク・王球団会長(中央)(撮影・中村 達也)
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 2022年布陣とともに新生ホークスの船出だ。ソフトバンクは5日、福岡市内の球団事務所で新年鏡開きを行った。王貞治球団会長(81)は2年ぶりの覇権奪回を誓い、前進あるのみを強調した。球団は昨季MLBジャイアンツに所属したメジャー52勝右腕、タイラー・チャトウッド投手(32)の入団も正式に発表。年俸3億5000万円の単年契約とみられる。先発候補の加入で勝ち抜く戦力は整った。(金額は推定)

 過去は振り返らずに、未来だけに目を向ける。藤本新体制で臨む2022年シーズン。鏡開きを終えた王球団会長は前向きに、前進あるのみを強調した。

 「(昨年は)悔しくて忘れられないけれども、そこに思いを置いても仕方ない。我々は前に進むしかない。“しっかりしろよ”と神様からのゲキを頂いたと受け止めて、あとは、やるのみ」

 8年ぶりBクラス、4位に転落した昨季。2年ぶりのV奪回へ、タクトは藤本監督に託された。新監督は2、3軍の指揮経験もあり、現在の主力の多数が育成や若手時代にプロの土台を教わっている。オフに全選手との面談も終了。王会長はメンタルの準備も順調とみている。

 「負けた年の次の年。手を打つ意味では、やりやすい。選手との接点が長く、心と心のつながりがしっかりあるし、心の理解もできる。秋のキャンプで準備運動もできた」と指揮官に信頼を置く。

 自身にも今季から新たに「特別チームアドバイザー」の肩書が加わる。「ああしろ、こうしろとは言わない。距離を近くし、意見交換、助言、選手からの質問でやりとりが増えてくれたらいいな」と多彩に支える姿勢でいる。

 昨季、千賀の10勝に次ぐ9勝を挙げたマルティネスが米大リーグへ流出。さらば、マルちゃん――と、過去は振り返らず、メジャー52勝右腕の補強にも成功した。先発候補として大リーグからタイラー・チャトウッドの獲得に成功。背番号は「12」に決まり、鏡開きの日に正式発表できた。

 野手ではMLBから両打ち内野手のフレディ・ガルビスの加入を発表済み。「オフの期間で、結果として十分な戦力を整えたと思っています」と後藤芳光球団社長兼オーナー代行にも手応えがある。

 ある球団幹部は、チャトウッド獲得で、補強終了を宣言。王会長も「あとは藤本監督がどう戦うか」と戦力整備は完了。それでも「全力補強で“もっとこういうことをしたい”という要求があれば、それについて考えるのはいくらでもできる」と、今後の非常事態に備えたバックアップも約束していた。

 新年を迎え、覇権奪回に向けたかじ取り役と船員はそろった。あとは出航準備を進めるだけだ。(井上 満夫)

 ◇タイラー・チャトウッド 1989年12月16日、米カルフォルニア州出身の32歳。11年にエンゼルスでメジャーデビュー。ロッキーズ、カブスを経て昨季はブルージェイズで30試合、ジャイアンツで2試合に登板した。18~20年に所属したカブスではダルビッシュ(パドレス)と同僚。MLB実働10年で229試合を投げて完投2試合で52勝60敗、防御率4.45。1メートル80、90キロ。右投げ右打ち。

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