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松坂大輔さんが東尾さんに「約束の200勝ボール」の代わりに渡したものとは…未来に託されたバトン

[ 2021年12月18日 20:15 ]

松坂大輔(左)と交渉する西武・東尾監督。松坂の手には200勝記念のボールが(1998年撮影)
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 今季限りで現役を引退した元西武の松坂大輔さん(41)が18日放送の、文化放送特別番組「東尾修&松坂大輔対談~ボールに託す想い」(土曜後6・00)に出演。98年に3球団競合の末に交渉権を引き当て、自らの200勝ボールを手渡し西武入りへ口説き落とした当時の監督で、それから今に至るまで変わらぬ師弟関係を築いてきた東尾修氏(71)と引退記念特番と題し対談した。

 番組終盤、「横浜志望」と言われていた松坂さんとの交渉で自身の200勝記念球を手渡したことに話題が及ぶと、東尾さんは「事前に渡すことは考えていなかった。家を出る時に『そうだ、娘(東尾理子さん)の部屋にボールがあるから持っていこう』と。このボールを大輔がどう感じるか。突き返されたらちょっとまずいな、と。でも受け取ってくれたので二、三歩は前進したかなと感じた」と懐かしそうに振り返った。そのボールの「想い」をどう感じた聞かれた松坂さんは「ボールに何も書いていなかったので『本物かな?』と」と冗談を交えつつ「東尾さんのボールを託す思いを肌で感じた…その思いに応えなければいけないと思いましたね」と話した。

 すると、番組中に「持ってきましょうか?」と話し、スタジオに持ってきていたボールを東尾さんに投げて手渡した。23年ぶりに“再会”した東尾さんは「もう帰ってこなくていいわ」とポツリ。松坂さんは、もう200勝できないと感じた時に「お孫さんに託そうかな」と思っていたと話し、「お孫さんに渡してください」と返還を願い出たが、その気持ちはうれしいとしながらも「これはお前が直接渡さなければだめだ」と東尾さんは拒否した。

 東尾さんの思いをくみ取った松坂さんは、もう一つのボールを取り出し東尾さんに。そのボールは10月19日に引退登板で投げた全5球の中の初球のボールだという。東尾さんは「200勝ボールのお礼にはならんけどな」と笑いながらも「初球だろ。うれしいなぁ~。いやいやこれでホッとした…スッキリしたわ。いい正月になりそうだな」と感慨深そうに話した。

 プロ野球選手になる大きなきっかけとなった東尾さんの200勝ボールの恩を、自身の200勝ボールで返すという約束はかなわなかった松坂さん。しかしその200勝ボールは自らの手で東尾さんの孫に引き継ぐ。未来につながった「ボールに込められた想い」のバトン――。最愛の弟子・松坂さんから最愛の孫へ。東尾さんの夢の続きが、今から楽しみだ。

 <200勝ボールの“もう一つ”の約束の続きは…> 4日に行われた引退セレモニーにサプライズ登場した東尾さんは200勝ボールの約束の続きを松坂さんに求める場面があった。東尾さんはセレモニーでのあいさつの場面で「一つ、あなたが私に対して、約束がはたせていないもんがありますよね?分かっていますよね、何か。あのボールの件ですよね。ね。だから、一つまた新たな約束をしてほしいです、僕は。今度はぜひ破らないように。大丈夫ですか。はっきり、大丈夫ですか?今度は守ってくれますか、じゃあ」と詰め寄る。苦笑いの松坂さんは「いや、あの内容にもよるんですけど」と返すと、場内は大爆笑。すると東尾さんは場内のファンを巻き込みながら「西武ファンの皆さん、耳を澄まして聞いてください。大輔、今度帰ってくる時は、ライオンズのユニホームしか着ちゃダメだぞ!どうですか皆さん」と声を上げ、ファンも大きな拍手で賛同。「大輔自身の口から、守りますと言ってください」と畳みかける東尾さん。「こればっかりは、僕がやりたいといっても来れるわけではないんで…」としながらも「またライオンズに声を掛けてもらえるように、またこれからももっと野球を勉強して、戻ってこれるように努力します」と“約束”していた。

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