ソフトバンクのイヒネ・イツア、再昇格で“初安打秘話”楽しみに

[ 2026年4月29日 08:00 ]

ソフトバンクのイヒネ・イツア
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 ソフトバンクのイヒネ・イツア内野手(21)が27日、再調整を理由に2軍に落ちた。高卒4年目で初のキャンプA組(1軍)スタートから開幕1軍入りを果たし、主に代走、外野守備要員だった。快足かつ強肩は今後も期待されており、いったんは打席を稼ぐためにファームに行き打撃の状態を上げるらしい。

 「フレンチトーストが食べたいっすかね」

 これが、別れの言葉となった。1メートル86、83キロの腰の位置が超高い、彫刻のような体型だが、実はなかなかの甘党だ。スイーツ、甘いもの好きだが、ケーキ、クリーム系ではなく、あんこ派界隈。「僕は常に筋肉バキバキ。太っても、すぐに体重は戻るんで」とうらやましい限りの再生能力だと言っていた。宮崎キャンプ中から和菓子、洋菓子の話ばかりしていた。

 福岡県に住んでいるのに、ご当地の銘菓「博多通りもん」が好き。「いつでも、どこでも、食えるやん」といじると「どら焼きに、はまるときもある」と好みのチェンジを主張してきた。宮崎キャンプ中。王貞治球団会長も来店し、愛したどら焼きの宮崎市内の名店を紹介した。事前に調べて、すでに知っていた。

 キャンプ中はアーリーワークを1日休んだだけの、ほぼ皆勤賞。シーズン開幕後は、山川と早出特打ちを続けた。打撃の向上を狙っていた。4月上旬、本拠地での試合前練習中にベンチに座って選手を見守る王会長に呼ばれた日があった。数分間、しゃべっていたので何を教えてもらったのか聞いた。そこに、イヒネの意地を見た。

 「初安打を打ったときに教えてあげますよ。打ってもないのに、言いたくない。絶対に打ちますので」。甘いものの話は明かすのに、そこは頑なだった。

 1軍では今季8試合、いずれも途中出場で2打席で無安打、1三振。いったんは2軍で打撃を磨く。素材も身体能力も、将来性も性格も抜群な甘党。このギャップがいい。桜餅のうまい名店が福岡市内にはある。また、あんこの話などしたい。再昇格を頼む。(記者コラム 井上満夫)

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