17三振完敗も高校女子野球選抜がイチローさんから4安打 2死球の4番・神野は「当たってうれしい」

[ 2021年12月18日 19:11 ]

<KOBE CHIBEN・女子高校野球選抜> 4回、2打席連続の死球で出塁する神野(撮影・坂田 高浩)
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 オリックスや米大リーグのマリナーズなどで活躍し、2019年3月に引退したイチローさん(48)=が18日、神戸市のほっともっとフィールド神戸で高校女子硬式野球選抜との親善試合に出場した。試合はイチローさんが率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」が1―0で勝った。

 高校女子硬式野球選抜は「投手・イチロー」に17三振を喫し完封負けを喫したが、4安打を放った。途中出場で投手と中堅を守った富田彩加(京都外大西=3年)は、7回無死一塁で中前打を放ち「スピードが格別。女子野球にはない球筋だった。外角の直球を素直に打ち返すことができた。とてもうれしかった」と声を弾ませた。

 「4番・捕手」の神野百花は2死球も笑みを浮かべて出塁し「安打を打ちたかったけど、向かっていけた。イチローさんの投げたボールだったので当たってうれしい」。チームは試合前日に全国各地から集合し、この日の試合前が初の全体練習だったが「日本一を争った選手たちとバッテリーを組んだり、一緒に勝利を目指すことができて良かった。一流の考え方を学べた。大学でも野球をするので生かしていければ」と振り返った。

 巨人が創設する女子野球チーム入団が決まっている最速127キロ右腕の吉安清はイチローさんをツーシームで投ゴロに抑え「まっすぐの速さが持ち味。自信につながった」と喜んだ。試合後には三塁ベンチで約40分間の質疑応答が行われ、イチローさんから打席でのアプローチや心の持ちよう、リードの仕方など細かく指導を受けた。中島梨紗監督は「イチローさんが真剣に投げ、真剣に野球をやってくれたことがありがたく、感動した。子どもたちだけでなく、自分にも夢のような体験だった」と感謝した。

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