さよなら亀井~涙のスピーチ全文~感動の引退セレモニー 背番9が巨人一筋17年のプロ生活に別れ

[ 2021年10月23日 19:37 ]

せ・リーグ   巨人11ー1ヤクルト ( 2021年10月23日    東京D )

チームメイトに胴上げされる亀井(撮影・篠原 岳夫)
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 巨人が今季リーグ本拠地最終戦となるヤクルト戦に丸の4打数4安打4打点の活躍などで11ー1で快勝。シーズン142試合目でクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。試合後には今季限りで現役を引退する亀井善行外野手(39)の引退セレモニーが行われ涙、涙のスピーチ。その後、ファンの声が録音された応援歌を背にグラウンドを1周。最後は「サヨナラ」男が、仲間が待ち受ける本塁上に「さよなら」のホームイン。たくさんの涙と笑顔に囲まれ背番号と同じ9度、東京ドームに亀井が舞った。

≪亀井のスピーチ全文≫

 まずはじめに、球団関係者の皆さま、こんな自分にこの場をつくっていただきありがとうございます。ファンの皆さま、最後まで残っていただき、ありがとうございます。

 背番号9、今シーズン限りで引退します。

 原監督はじめ、コーチの皆さん、チームメート、スタッフの皆さま、長い間、ともに戦えたこと、感謝します。本当にありがとうございます。17年間で、たくさんの経験をさせていただきました。リーグ優勝、日本一、たくさんの経験をさせていただきました。ケガ、不振、地獄も味わいました。すべて経験してきたつもりです。こんなにたくさんの経験ができたのも、チームスタッフの皆さんの支えがあったからです。皆さんがいなければ、ここには立っていないですし、一人では、はい上がってこれなかったです。すべてのチームスタッフの皆さんに感謝します。ありがとうございました。

 ジャイアンツファンの皆さま、今シーズンはいいプレーが見せれず、本当に申し訳ありません。心が折れそうになったこと、何度も、何度もありました。その心をつなぎとめてくれたのが、ファンの皆さまの温かい拍手でした。あの歓声が、もう聞けないと思うと、寂しいです。本当にファンの皆さん一人一人に、頭を下げたい気持ちです。本当に温かいご声援、ありがとうございました。

 そして両親、妻、子供たち、不安ばかりかけて本当に申し訳なかったです。もうプレーする姿は見せれませんが、ここまで一緒に闘ってくれてありがとう。これからもよろしく。

 最後になりますが…(ここで場内から割れんばかりのねぎらいの言葉が飛び交う。「おれは亀ちゃんからいっぱい勇気もらったよ!」「ありがとう!」「やめないで~」ファンからの温かい声に涙が止まらず)

 最後になりますが、心技体そろわないと、このプロの世界では通用しない、身に染みて感じました。若い選手たちには、心技体すべてにおいて、強い選手になってほしいと思います。

 (吉川)尚輝、ポジティブに頑張れよ。(松原)聖弥あんたは天才だから。もうちょっとだけ頭使っていけよ。きっしゃん(岸田)お疲れ。

 勇人、あとは任せた!3000本目指して頑張ってください。

 ファンの皆さま、本当に、本当に温かいご声援、ありがとうございました。(ビデオメッセージを寄せてくれた)内海、ありがとね。

 本当に17年間、ありがとうございました。

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