阪神育成ドラ1左腕・伊藤稜 岩崎に“弟子入り”志願「理想の左投手。いろいろ聞いてみたい」

[ 2021年10月23日 05:30 ]

阪神からの指名あいさつを終え、シャドーピッチングでプロへの意気込みをみせる中京大・伊藤(撮影・椎名 航)
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 阪神の育成ドラフト1位の中京大・伊藤稜投手(21)が22日、名古屋市内の同校で畑山統括スカウトらから指名あいさつを受けた。最速150キロ左腕は、1年目からの支配下昇格に意欲を示し、そのためにも東京五輪金メダリスト・岩崎への“弟子入り”プランを明かした。

 「日本代表にもなられた岩崎投手が自分の中では理想の左投手。阪神に入ったら、いろいろ聞いてみたい。分かっていても打たれないストレートについても聞きたいです」

 テークバックが小さい変則左腕。中京大中京から中京大とリリーバーとして経験を積んできた。今季は故障の影響で満足いく成績が残せなかったため育成指名となったが、高校時代からマークしてきた担当の筒井和也スカウトは「岩崎とはタイプが違うが、加速して曲がるスライダーが切れる。力は今年入る左の選手(2位・鈴木、3位・桐敷)と遜色ない」と評価。故障も完治しており、来春キャンプからのアピールを誓った。

 「すぐに支配下になって、中継ぎとして7回、8回を任されるようになりたい。ピンチに強い最優秀中継ぎののタイトルにすごくひかれてます」

 同じ育成出身の左腕では巨人・山口鉄也、ソフトバンクのモイネロら成功例は少なくない。潜在能力からすれば球団初の育成入団からのタイトル獲得も夢物語ではない。岩崎に学び、高みを目指す。

 ◇伊藤 稜(いとう・りょう)1999年(平11)11月8日生まれ。愛知県豊明市出身の21歳。豊明小1年から軟式野球を始める。栄中では東海ボーイズに所属し、中学3年春の全国大会で優勝。中京大中京では3年夏に甲子園出場。中京大では1年春からベンチ入り。趣味はNBA観戦。好きな食べ物はみたらし団子。1メートル78、86キロ。左投げ左打ち。

《育成の星 アラカルト》
 ☆山口 鉄也 横浜商から米マイナーを経て05年育成1位で巨人入り。07年に支配下登録され、08年は左の中継ぎとして11勝23ホールドで新人王。09、13年WBCにも出場し、17年引退。通算642試合で52勝27敗29セーブ273ホールド、防御率2・34。

 ☆千賀 滉大 蒲郡高から10年育成4位でソフトバンク入りし12年4月に1軍デビュー。落差のあるフォークを武器に先発定着の16年から5年連続2桁勝利。19年9月6日のロッテ戦でノーヒットノーラン達成。通算201試合で75勝38敗1セーブ、防御率2・67。

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