【筑後鷹】ソフトバンク・石塚綜一郎「自分が強くなるために」捕手に再挑戦

[ 2026年4月28日 06:00 ]

キャッチャーマスクを手に持つ石塚(撮影・昼間 里紗)
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 ソフトバンクの石塚綜一郎(24)が捕手に再チャレンジしている。登録は捕手ながら一塁、外野などでの出場が続き、マスクをかぶるのは約2年ぶりだ。森浩之コーディネーターからの提案で21日に練習を再開。24日の広島との2軍戦で途中からマスクをかぶった。心身ともに負担は大きくなるが、成長するチャンスだと捉えている。

 突然の通告だった。今春キャンプを終えて筑後に戻ってきた石塚は、森コーディネーターから捕手再挑戦を告げられた。「“(有事に備えて)キャッチャーもやってほしい。打たなきゃ始まらないけど可能性がある”と言われました。やるからにはちゃんとやらないといけないので、楽しみと不安がありました」。そして今月21日、2年ぶりに捕手練習をする時が来た。キャッチングやスローイングを行い「練習ですけど意外とできました」と控えめながらも手応えを口にした。

 2年前の外野手挑戦も予想外だった。オープン戦では1軍メンバーだったが、マスクをかぶる機会がないまま開幕前に2軍に降格。同時に出場機会を増やすために人生初の外野練習を命じられた。その日から捕手の練習は一切行わなくなった。

 自らやめたわけではないからこそ、今回の再挑戦には前向きな気持ちが大きい。「試合を見る中で自分がキャッチャーだったらという考え方は常にありました。意識はしていました」。今後は一塁手と外野手に加え、捕手の練習も行う。負担が多くなるが、石塚は心も体も強い。「練習が大変だとは思わないです。自分が強くなるためにはやらなきゃいけないです」と爽やかな表情で口にした。

 キャンプ終盤から自身の打撃を見失っていたが、3月末から徐々に自慢のパンチ力が戻ってきた。そして今月半ばに実戦を離れて打撃に特化した練習を行い「ゴロを打たないように。全部フライアウトでもいい」と意識を変え、さらに良い感覚を取り戻している。打率・324に納得はしていないものの、調子自体は上がっている。

 捕手としての公式戦出場の機会は、意外に早く訪れた。今月24日のファーム・リーグ広島戦(由宇)で7回からマスクをかぶった。たった2日間の練習にもかかわらず失策ゼロで無難に終えたが「僕の準備が足りなかったです。もっとピッチャーの特徴をつかんでいたら考えやすかったです。可能性がある以上はもっと勉強していきます」と反省を口にした。

 「思い通りに打ち取った時は一番楽しい」。やりがいを知っているからこそ、捕手の練習にも力が入る。誰にも負けない努力でオールマイティーな選手に成長し、活躍の場を求めていく。 (昼間 里紗)

 ◇石塚 綜一郎(いしづか・そういちろう)2001年(平13)6月7日生まれ、秋田県出身の24歳。岩見三内小3年で競技を始め、岩見三内中1年時は軟式野球部、同2年から「秋田南リトルシニア」でプレー。黒沢尻工に進み、3年夏に岩手大会ベスト4進出に貢献。準決勝で西舘(巨人)を擁する花巻東に敗れた。高校通算39本塁打。19年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。1メートル81、91キロ。右投げ右打ち。

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