大分東明、ミラクル4強 9回、3点差から林が同点二塁打!甲斐はサヨナラ打!河野監督「漫画みたい」

[ 2021年7月22日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権大分大会準々決勝   大分東明6ー5高田 ( 2021年7月21日    別大興産 )

<大分東明・高田>9回1死二塁、甲斐の適時打でサヨナラ勝ちし喜びを爆発させる大分東明ナイン(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 3点を追う9回。大分東明のナインは誰も諦めてなかった。先頭の代打・小林真喜(3年)の安打、2四球などで1死満塁のチャンスをつかみ、3番・林海太(3年)が意地を見せた。「代打の小林の打席からムードが最高潮。雰囲気に乗せられて打った」。高めの真っすぐを捉え左中間を破る走者一掃の二塁打。土壇場で同点に追いついた。

 そして4番・甲斐一志(3年)が試合を決めた。追い込まれながら中越えサヨナラ二塁打。「打ったのは真っすぐ。林の足なら単打でも還れるから絶対にヒットを打とうと思った。チームを助けられてうれしい」。劇的な幕切れで4強入りを果たし、河野雄監督は「感動しました。漫画みたいでびっくり。試合を通して成長している。見てて楽しい」と興奮冷めやらぬ表情でチームを称えた。

 大分東明は駅伝部やラグビー部が全国大会に出場するなどスポーツが盛んで、Jリーグ大分のU―18の選手も多く通っている。この日も応援に駆けつけてくれたラグビー部の活躍が「刺激になっている。野球部も負けてられない」と甲斐。野球部は昨年、丸刈り禁止を部のルールとして決めた。高校野球らしくないと周囲から厳しい目で見られる。だからこそ「(丸刈りの時より)しっかり動く」と行動に規律と責任を求めている。

 「ここまで来られると思ってなかった。最後まで全力で自分たちの野球をやって楽しみたい」と甲斐。笑顔あふれる快進撃の勢いは増すばかりだ。

続きを表示

この記事のフォト

2021年7月22日のニュース