日本ハムドラ4・細川 北のイチになる!智弁和歌山で受けた指導&スターの金言胸に

[ 2020年12月13日 05:30 ]

イチローさん(左)が智弁和歌山を指導した際、ともに走り込んだ細川
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 日本ハムのドラフト4位・細川凌平内野手(18=智弁和歌山)が12日、他の新入団選手とともに札幌市内の合宿所などの施設見学に参加した。今月上旬にイチローさん(47=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)から智弁和歌山で3日間指導された際に金言を授かったことを告白。「イチ流」の教えを胸に、プロの世界に飛び込む。

 細川が「野球選手の中で一番尊敬している」のがイチローさんだ。その憧れのスターとともに母校でともに過ごした3日間。この機会を逃すまいと質問攻めにした際、イチローさんからプロの世界で生き抜く上での心構えを授かったという。

 「自分という軸を持たないと、プロ野球の世界では活躍できないと言われた。周りの人間に流されるんじゃなく、自分が思っていることをうまくなるためにやっていったらいい、と。その言葉を大事に頑張っていきたい」

 イチローさんも細川と同様に高卒ドラフト4位でオリックス入り。入団直後に1軍首脳陣から「振り子打法」矯正を指示されながら、自身の打法にこだわり抜いて2軍で打撃を磨いた。主力となってからも周囲に流されることなくハードな練習を続け、世界一の安打製造機として昨年3月に45歳で引退するまで第一線で活躍した。その姿に細川も「(一緒に練習した際は)47歳には見えなかった。継続しているものがないとあの体は維持できない。何歳になっても動ける体をつくっていけば必ず活躍できると思う」と刺激を受けた。

 指導を受けた際、盗塁王を目標に掲げる細川は、日米通算708盗塁のイチローさんに盗塁の技術について質問。「(盗塁は)スタートで全部決まる」などと極意を教わった。50メートル5秒8の俊足と、高2夏の甲子園で打率・429(14打数6安打)を記録したシュアな打撃が武器。イチローさんと同じく右投げ左打ちで「小さい頃から打ってきたので、プロでも1番を打ちたい」とリードオフマンとしての活躍を夢見る。

 新球場「エスコンフィールド北海道」が開場する23年に主力としてプレーすることが目標。日本ハムの安打製造機となるべく、イチ流で自らの技術を高めていく。(東尾 洋樹)

 ◆細川 凌平(ほそかわ・りょうへい)2002年(平14)4月25日生まれ、京都市出身の18歳。京都東山ボーイズ時代は中3夏にボーイズ日本代表として世界大会優勝。智弁和歌山では1年春からベンチ入りし、甲子園出場3度。高2秋にプロ入りも見据えて中堅から遊撃に転向した。1メートル74、75キロ。右投げ左打ち。

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