阪神・井上 矢野監督が1軍キャンプスタート明言 「今から一日一日を大切に練習していきたい」

[ 2020年12月13日 05:30 ]

鳴尾浜球場でダッシュする井上(代表撮影)
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 舞い込んだ朗報に、阪神の井上はほおを緩めた。矢野監督が出演したテレビ番組で、1軍キャンプスタートを明言。構想を伝え聞いた未来の大砲候補は、早くも気合をみなぎらせた。

 「プロに入る前から自分のプランで立ててきて、(早い段階で)1軍のキャンプに行くっていうのはずっと、入る前から目標を持ってたので、うれしい気持ちもある。上に呼んでもらえるってことは、期待してもらってると思うので。キャンプまで時間はあるので、今から一日一日を大切に練習していきたい」

 1軍デビューを果たした経験を来季につなげたい。打率・091と厳しさを知った一方で、10月16日のヤクルト戦では初安打。球団高卒新人野手では74年掛布雅之以来となる初打点も挙げた。指揮官が「キャンプに呼んでみて。若手って急に伸びるので、そういうのを期待したい」と語ったのも無理はない。高卒2年目野手では12年中谷以来、9年ぶりの抜てきとなった。

 「今後の練習ももっと気が引き締まる。負けないようにどうやって食らいついていくか、自分で考えて、今から頑張りたい」

 11月に参加したフェニックス・リーグの反省も踏まえ、鳴尾浜の自主トレでは自身の打撃を分析している。中堅から逆方向に打ち返す意識を徹底。新たにツイスト打法も取り入れた。バットを振り込むことでフォームを固め、ウエートトレーニングで体力強化に励んでいる。

 2年目だからといって、定位置争いを遠慮するつもりはさらさらない。春からのスタートダッシュを見据え、充実のオフを過ごす。(長谷川 凡記)

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2020年12月13日のニュース