西武・栗山の野球への姿勢と渡辺GMの信頼が生んだ37歳での3年契約

[ 2020年12月13日 22:08 ]

<西武・契約更改>今年の漢字を「光」と記し、笑顔を見せる栗山(撮影・尾崎 有希)(代表撮影)
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 西武球団の「親心」を感じる契約だった。

 西武は37歳の栗山と、来季から新たに3年契約を結んだ。23年シーズンまで。同年9月に栗山は40歳になる。異例ともいえる長期契約だが、渡辺久信GMは確信を持って契約を結んだ。

 ベテランだけに故障の可能性もあり「球団としてリスクはある」と話した渡辺GMだが、それ以上に栗山の普段からの「姿勢」を高く評価した。

 「今年を見ても、自分に厳しくやれる選手。今までもそうやってきれいるのを見ている。年数があるからと言って手を抜くようなことはないというのは僕も分かっているから」

 自分を厳しく律する。求道者タイプの栗山だけに、複数年契約だからといって野球と向き合う姿勢が変わらないことは、球団も十分に理解しているということだ。

 もちろん、残り74本に迫った球団生え抜き初の2000安打もある。今季は101安打を放っており、来季中の到達が濃厚。それでも渡辺GMは「普通に試合に出ていれば(来季に)クリアできると思うけど、何が起きるか分からない。焦らずいってほしいと思う」と話した。もちろん来季の達成が一番だが、3年契約なら本人も焦ることなく試合に集中できる。そんな「親心」が垣間見える契約年数だ。

 「2000安打は西武ライオンズにとっても偉業。西武ライオンズだけでは名球会はいない。その1番手になってほしい」と渡辺GM。栗山は来季、節目のプロ20年目を迎える。偉業へ、「らしく」一歩一歩進んでいくはずだ。

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