オリックス・宮城　能見から投球術の極意を学ぶ　「打者との駆け引きを聞いてみたい」

オリックス・宮城は選手兼任コーチで加入する能見から投球術の極意を学ぶ
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　オリックス・宮城が2年目の飛躍に向けて投球術の極意を学ぶ。その生きた教材となるのが選手兼任コーチで加入する能見だ。

　「カウント3―2とかでもフォークを投げているのを見させてもらいました」

　入団が発表されると、動画で球界の大先輩をリサーチした。高卒ルーキーで今季ただ一人、勝利を挙げたが、頭を悩ませていたのがフルカウントから投じる1球。「四球を出すのが嫌で、どうしてもストライクを取れる球種になってしまう」。現状の選択肢はストレートかスライダーに限られるとともに、特に右打者では内角に入ってくるボールに絞られるのが課題だった。

　「どういう意図でどう投げるのか。打者との駆け引きを聞いてみたいです」。新球として習得中のフォークをウイニングショットに加えられれば右の外角でも勝負でき、打ち取る確率は格段にアップするというわけだ。

　大阪・舞洲での自主トレでは、基本のストレートに磨きをかける毎日。「変化球を投げるのは1月に入ってからでいいかなと思っています」。能見も春季キャンプ中は、直球の精度を高めることに軸足を据えた。沖縄帰郷は20日前後になりそうで「とりあえず怠けないようにします」と意欲的。通算104勝を誇る能見との初対面の日に備える。（田中　貴久）