阪神・球児 みなぎるG倒魂 2日からの巨人戦は未定も「呼ばれれば精いっぱいやりたい」

[ 2020年10月2日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神2-2オリックス ( 2020年10月1日    鳴尾浜 )

<ウエスタン 阪神・オリックス>7回から2番手で登板し、1イニングを無失点に抑え、笑顔で引き揚げる阪神・藤川球児=鳴尾浜(代表撮影)
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 今季限りでの現役引退を表明している阪神・藤川球児投手(40)が1日のウエスタン・リーグ、オリックス戦で実戦復帰を果たした。8月10日のDeNA戦以来52日ぶりの登板で、7回にマウンドに上がり1安打1四球1奪三振で1回無失点。最速は147キロを計測した。1軍での登板を待ち望むファンに向け「150キロのボールを最後に見せたい」と代名詞である「火の玉ストレート」の復活を誓った。

 【藤川球児に聞いた】
 ――対打者は久しぶり。
 「まあ2軍とね、1軍というのはまた違う。(昇格の)タイミングが来ればって感じですけど。任せていますから(笑い)」

 ――自身の状態は。
 「今日は久しぶりすぎるし、今日はこれぐらいの感じ。ここから上がっていくって可能性もあるし」

 ――ファンは「火の玉」を待っている。
 「相手がもう分かってしまっているからね(苦笑)。変化球もちょっと練習してフォークボールも練習して。もっと練習をしていこうかなと思います」

 ――昇格に向けて。
 「全然今のところ自分が考えることではない。自分の状態はそこまで良くないとは思うけれど、1軍に行けば変わり目することもある。例年そうだから。まあコンディションですね、後は」

 ――シーズンの最後まで駆け抜ける?
 「1軍は明日(2日)からジャイアンツ戦なんで。もしね、可能性としては限りなく0に近いけれども、呼ばれるようなことがあれば、コンディションは別にして精いっぱいやってみたいというのはあるけれども。全然ノーアイデアの状態」

 ――若い選手が頑張っている。
 「それが目的だから。自分も見てて楽しいしナイターがない日は夜はやっぱりファンと同じように寂しい。やっぱり違いますよね、プロ野球やってるとやってないかで。というのを現場から離れてる期間で感じることはできている」

 ――コロナ禍で1軍に離脱者が出た。
 「若い選手が『自分たちがチャンスだ』と思ってやってるから。自分も含めてこれから先、さらに精進してというか。最後までプロ野球をお見せできるように務めるというところ」

 ――今後に向けて。 
 「今日はゲーム感覚というのが全くない状態で登板したし、練習自体はしっかりできてたかなと。コンディションに関しては明日からまた分からないし、ただ1軍に上がることがあったとしても、これからアドレナリン出してみんなの前で投げたいなという思いは強く持っていけたら」

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