阪神・球児 52日ぶり実戦登板 感覚戻らないが「10月に復帰するって約束」 火の玉最後に見せる!

[ 2020年10月2日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神2-2オリックス ( 2020年10月1日    鳴尾浜 )

<ウエスタン 神・オ>7回から2番手で登板し、1イニングを無失点に抑えた藤川球児(代表撮影)
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 今季限りでの現役引退を表明している阪神・藤川球児投手(40)が1日のウエスタン・リーグ、オリックス戦で実戦復帰を果たした。8月10日のDeNA戦以来52日ぶりの登板で、7回にマウンドに上がり1安打1四球1奪三振で1回無失点。最速は147キロを計測した。1軍での登板を待ち望むファンに向け「150キロのボールを最後に見せたい」と代名詞である「火の玉ストレート」の復活を誓った。

 9月1日の引退会見で「僕は僕で、もう一発なんとかと思っています」と語ってから、ちょうど1カ月。52日ぶりの復帰登板を終えた藤川は、苦笑いしながら三塁ベンチに引き揚げた。

 「(対バッターの感覚が)全然なかったね。やっぱりなかなか難しいというか」

 先頭の後藤に146キロを中前打されるなど全19球で真っすぐを15球投げたが、奪った空振りはわずかに1度。変化球も1球を除き、抜け球だった。「コンディションがやっぱり思わしくない。本当に(万全の状態で)復帰するなら相当時間がかかりそう」。残された時間には限りがある。完調にほど遠い中での実戦復帰は何度も大声援を送ってくれた虎党に、もう一度、自身の投球を見せるためにほかならない。

 「10月に復帰するって約束やったし。現役も、あと40日くらいだから。それくらい、楽しみながらやろうと」

 1死後、四球で一、二塁としたが根本をカウント2―2からフォークで空振り三振。最後は比屋根を144キロ真っすぐで左飛に仕留め無失点で終えた。

 「コントロールとかの部分に関しては登板(間隔が)空いているから、投げれば良くなってくるとは思う。なんとか最後にいい形で、応援してくれた人たちにいいボールを見せたい」

 多くのファンが願う1軍への復活登板に向け、藤川自身のモチベーションになっているのが、こだわり続けた「真っすぐ」。打者の手元でホップし、幾度も強打者から空振りを奪ってきた代名詞「火の玉ストレート」の復活だ。

 「120キロのボールじゃなくて150キロのボールを最後に見せたい。今日で147キロであれば、辛うじて狙えるかな」

 現役引退まで、残された試合は33。藤川球児が甲子園のマウンドに帰ってくることを、誰もが信じて待っている。 (阪井 日向)

 【藤川球児の今季の動向】
 ★6月19日 1軍で開幕。NPB復帰の16年から5年連続。
 ★25日 ヤクルト戦9回、西浦に逆転サヨナラ3ランを被弾。
 ★27日 DeNA戦で今季初セーブ。
 ★7月9日 甲子園開幕戦の巨人戦で2セーブ目。日米通算250セーブへあと5とする。
 ★11日 DeNA戦で救援に失敗し2敗目。翌12日に右肩のコンディション不良で登録抹消。
 ★23日 出場選手再登録。
 ★8月8日 広島戦、四球と悪送球でピンチを招き3敗目喫する。
 ★13日 右上肢のコンディション不良で2度目の登録抹消。
 ★31日 今季限りの現役引退を発表。
 ★9月1日 西宮市内で引退会見。コンディションが整わず「プロとして失格」も、入団時に宣言した「3度目の優勝」を最後まで諦めないことを改めて示す。

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