野村謙二郎氏 広島負けたが前を向ける試合 全力疾走、スライディング、やるべきことはやった

[ 2020年10月2日 07:00 ]

セ・リーグ   広島3-5巨人 ( 2020年10月1日    マツダスタジアム )

<広・巨(18)>7回1死三塁、菊池涼は三ゴロで一塁に滑り込む。岡本の悪送球があり三塁走者が生還 (撮影・奥 調)
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 【野村謙二郎 視点】ローテーションの谷間だったこの試合にスコットを先発させたが、この試合だけで評価するのは難しい。とはいえ、課題だった制球が定まらず四球が失点につながっている。いい球と悪い球がはっきりしていた印象は、開幕時の守護神の時と変わっていない。

 それでも、3番手で2イニング投げた菊池保こそ1失点したが、島内や中田、一岡らが踏ん張って終盤の追い上げムードを演出していた。また、4回の鈴木誠の二ゴロ併殺崩れの一塁への全力疾走、7回の菊池涼の三ゴロの一塁へのスライディングなどが得点に結びつき、救援投手も野手陣も自分たちができること、やるべきことをしっかりとやっているのは見られた。

 負けてもいい試合など一つも無いが、負けたが前を向くことができる試合ではあった。きょうもあしたも、ペナントレースはまだまだ33試合も残っている。順位は厳しいが最後まで戦う姿勢を失っていないのが救いだ。

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