早実・清宮福太郎 場外へ120メートル弾!2安打5打点でコールド勝ちけん引「とりあえずホッとした」

[ 2020年9月21日 05:30 ]

秋季高校野球 東京都ブロック予選2回戦   早実20―0中大杉並 ( 2020年9月20日    早実グラウンド )

<早実・中大杉並>ナインが見つめる中、推定120㍍弾を放つ清宮
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 今夏の代替大会8強の早実が20日、秋季高校野球東京都大会の初戦となるブロック予選2回戦に臨み、中大杉並に20―0で5回コールド勝ちして同予選を突破した。日本ハム・清宮幸太郎内野手(21)の弟で主将を務める福太郎内野手(2年)は「4番・一塁」で出場。3回に左翼場外へ3ランを放つなど、3打数2安打5打点でチームを引っ張った。

 前夜。清宮は、今まで味わったことのない不安に襲われた。人生で初めて主将に就任。チームを背負う立場で初めて公式戦を迎えるプレッシャーだった。

 「自分の代の責任。これが重荷なのかなという感じがした」

 昨秋大会は「複数部員に問題行動があった」との理由で出場辞退を余儀なくされ、春季大会はコロナ禍により中止。長いブランクを経て迎えた今夏は、4番として8強進出に貢献した。バットでチームをけん引する。そのスタイルは、秋も変わらなかった。

 初回1死二、三塁の好機。「いつもと変わらず、自分のやるべきことをやるだけ」。まず必要な先制点を挙げるため、外角球を逆らわず逆方向の右翼線にライナーで運んだ。2点二塁打で早実打線に点火した。

 さらに3回だ。無死一、二塁で迎えた第3打席。2球目の甘く入った直球にバットを一閃(いっせん)。快音が響き、左翼へ上がる放物線に両ベンチが一瞬、静まりかえった。静寂を切り裂いたのは、左翼ネットの約10メートル後方にある室内練習場の屋根にボールが直撃した「ガシャン!」という音。高校通算10号、推定飛距離120メートルの3ランにも、派手なガッツポーズや満面の笑みはなかった。

 右打ちと左打ちの違いはあれど、兄・幸太郎と同じ主将、同じ一塁手として重責を担うスラッガー。試合終了の瞬間、初めて安どの表情を浮かべた。「とりあえずホッとした。同時に本大会も勝っていかないといけないという気持ち。(甲子園は)勝てば行けるもの」。兄が3年時の17年春に踏みしめて以来の聖地へ、チームを導く戦いが始まった。(柳内 遼平)

 ◆清宮 福太郎(きよみや・ふくたろう)2003年(平15)7月3日生まれ、東京都出身の17歳。早実初等部1年時に野球を始める。5年から東京北砂リトルでプレーし、15年世界選手権優勝。早実中等部時代は調布シニアに所属。早実では1年夏からベンチ入り。今夏の代替大会は準々決勝で国士舘に敗退。1メートル82、99キロ。右投げ右打ち。

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