オリックス・ドラ3村西　球団21年ぶり！新人開幕ローテ入り決定的

9日の試合に先発する村西良太はキャッチボールで調整する（撮影・井垣　忠夫）
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　オリックスのドラフト3位・村西（近大）の開幕ローテーション入りが決定的となった。9日のソフトバンク戦（PayPayドーム）で先発し5回程度を予定。順当に回れば、開幕2カード目初戦となる23日のロッテ戦（ZOZOマリン）の先発が有力だ。

　「アピールをしっかりして。完全に決まった訳ではないですし、開幕ローテに入れるように頑張りたいです」

　ルーキーに大役が回ってきた。山岡＆山本のダブルエースの投入が濃厚となった楽天との開幕3連戦の後は同一カード6連戦が続く変則日程。カード初戦は1週間の流れを左右する上で、これまで以上に重要な戦いとなる。開幕2カード目初戦に先発すれば、球団新人では99年4月6日の近鉄戦に先発した川越以来21年ぶり。村西は「初戦を取れれば、チームに勢いもつく。最少失点で抑えて勝ちにいきたいです」と力を込めた。

　当初は救援起用だったが、先発陣の駒不足で転向した。変則的なサイドスローから最速152キロの直球にカットボールなどが武器。前回2日のソフトバンク戦は3回1失点ながら、バレンティンから空振り三振を奪うなど高い能力の一端を示してきた。

　この日は、大阪・舞洲の球団施設で投手指名練習に参加し、キャッチボールなどで調整した。平井投手コーチは「ここにいる、ということは開幕に入れたいメンバーということ。球も強いし、向かっていく気持ちもある」と評価。最下位に沈んだ昨季逆襲へ、変則右腕が変則日程の主導権を奪いにいく。（湯澤　涼）

　◆村西　良太（むらにし・りょうた）1997年（平9）6月6日生まれ、兵庫県出身の23歳。小3から野球を始める。津名では1年秋からベンチ入りも3年夏は控え投手で兵庫大会8強。近大では3年秋にリーグ優勝、神宮大会4強入りに貢献。1メートル74、76キロ。右投げ左打ち。血液型はO。