ソフトB・高橋礼 開幕ローテ入り懸け最終テストへ「結果を出さないといけない身」

[ 2020年6月9日 05:30 ]

調整練習に汗を流す高橋礼
Photo By 代表撮影

 ソフトバンクの工藤公康監督(57)が8日、オンライン取材に応じ、9日からの練習試合オリックス3連戦(ペイペイドーム)で、開幕先発ローテーションを確定させることを明言した。開幕投手の東浜は当確。ムーアと和田も濃厚で、残るは3枠。9日に先発する高橋礼投手(24)にとっては、開幕ローテーション入りを懸けた最終テストだ。負傷で大幅に出遅れたサブマリンが、滑り込みをもくろむ。

 2年連続の開幕先発ローテーション入りを狙う高橋礼はこの日、ペイペイドームでの投手練習に参加。ブルペンで19球を投げて、最終アピール登板に備えた。

 「ケガ明けなので、結果を出さないといけない身。なるべく結果にこだわりたいし、開幕投手が決まって、残り“5”は実力で獲らないといけない。勝負ごとだし、打たれていいことは絶対にない」

 2月のキャンプ中に左大腿裏を痛めて離脱し、一度は開幕1軍が絶望的になった。しかし、コロナ禍で開幕は「6・19」となり、間に合った。5月28日の紅白戦で実戦復帰した時には「死ぬ気で投げようと思った」と2回を完全投球。先発候補の一人として猛アピールした。

 その後も、対外試合初登板となった4日の練習試合オリックス戦(京セラドーム)で2番手登板し、4回1安打1失点と、順調な仕上がり。中4日での同カード登板では、70球前後を投げる予定だ。

 先発ローテーション枠は「3」しか残っていない。開幕投手の東浜に加え、メジャー54勝の新外国人ムーア、ベテラン和田は、ほぼ確定。工藤監督はこの日の投手練習後に「残る3人を2、3日で決めて、全員に伝えられるようにしたい」と明言した。高橋礼に対しては「結果も大事だと思うが、ケガ明けでもある。先発陣が決まっていないのもあるが、いいテンポで一人一人抑えてもらえるように」と期待した。

 昨季23試合を投げ、12勝6敗。秋には侍ジャパンにも選出され、「プレミア12」で世界一に貢献。パ・リーグ新人王にも輝いた。

 「昨年は、与えられた6番手ぐらいで(開幕ローテに)入って投げさせてもらった。今年は違う。結果を出すのが当たり前と思われている。開幕に向け、戦ってきます」

 3年目のサブマリンは強気を貫き、投球同様に下から伸び上がる。

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2020年6月9日のニュース