慶大 全体練習再開!ドラフト上位候補の木沢154キロ「投げる体力が少しずつついてきた」

[ 2020年6月9日 05:30 ]

ブルペンで力投する慶大・木沢(撮影・木村 揚輔)
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 昨秋の明治神宮大会を制した東京六大学リーグの慶大が8日、横浜市の同大グラウンドで全体練習を再開。今秋ドラフト上位候補の木沢尚文投手(4年)は2カ月ぶりにブルペン入りし、自己最速へあと1キロに迫る154キロを計測した。臀部(でんぶ)を意識し、骨盤を立てる新フォームで88球。「実戦に入れる状態ではあります。以前は球数が増えると(球速が)落ちたけど、投げる体力が少しずつついてきた」との言葉通り、154キロは80球目にマークした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でチームは3月末から活動自粛。木沢は4、5月は河川敷に出向き、工夫して傾斜をつけながら、体重移動に手応えを得た。「(活動自粛の)2カ月が終わった時に成長できていれば、と思ったので。その点で凄くいい2カ月になった」と気持ちよさそうに汗を拭った。

 春季リーグは8月12日から1試合総当たり制で開催予定。今季から指揮を執る堀井哲也監督は「短期決戦は心技体、総合力と組織力が問われる。鍵は3、4枚の投手力になると思う」と話す。一昨年8月に右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた147キロ右腕・関根もブルペン入りし「緊張感を持って投げられた」と目を輝かせた。木沢、関根、左腕・佐藤宏のドラフト候補トリオを軸に連覇を狙う。 (伊藤 幸男)

 ◆木沢 尚文(きざわ・なおふみ)1998年(平10)4月25日生まれ、千葉県出身の22歳。船橋二宮小6年時にロッテJrの一員として、藤平(楽天)らと12球団トーナメント制覇。慶応高では右肘痛に見舞われ、3年夏の神奈川大会決勝は救援登板。慶大2年春の立大戦に初登板。1メートル82、78キロ。右投げ右打ち。

 ▽東京六大学の今春リーグ戦 当初は4月11日に開幕予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。従来の計8週間に及ぶ勝ち点制を断念し、74年ぶりとなる1試合総当たり制の勝率制で実施する方針を決めた。5月末の開催を目指したが再延期となり、現在は8月12~20日での開催を目指している。

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2020年6月9日のニュース