ロッテ・朗希、2度目の打撃投手で変化球“解禁”「落ち着いて投げられた」

[ 2020年3月28日 05:30 ]

打撃投手を終え(右から)井口監督、槙原寛己氏、上原浩治氏にあいさつする佐々木(撮影・西尾 大助)
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 ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)が27日、ZOZOマリンで2度目の打撃投手を務め、打者を相手に変化球を「解禁」した。40球のうちスライダーを8球、フォークを6球投げ、山口航輝外野手(19)からスライダーで空振りを奪うシーンも。

 変化球を解禁した佐々木朗は「良かった球も悪かった球もあった。(プロは)失投が許されない世界。そういうところを100%に近い形でできるようにしたい」と話した。

 打者2人にスライダー、フォークを交えて40球。初めて打撃投手を務めた24日はウオーミングアップで158キロを計測したが、球速にバラつきがあった。「前回よりは落ち着いて投げられた」。この日は直球を26球投じ、最速156キロながら計測できた中で150キロを下回ったのは1球だけだった。

 幕張名物の風で変化球がどんな曲がりをするのか試したかったが、ほぼ無風。それでも右の山口をスライダーで空振りさせ、左の安田からは直球とスライダーで見逃しのストライクを奪った。45%となる18球がボールも球種を教えてからの投球。ストライクからボールになる球を見逃されるのは当然だった。

 「4月3日にシート打撃を予定している。試合形式でどうなるのか見てみたい」と井口監督。佐々木朗も「今度は球種を伝えない。打者がどんな反応をするのかを見たい」と意気込んだ。これをクリアすれば、実戦デビューが見えてくる。(横市 勇)

 ▼ロッテ吉井投手コーチ ブルペンで佐々木は「(球種を伝えたら)打者は振ってこないですよね」と言っていたが「おまえの練習だから振ってくる振ってこない関係なしに投げてこい」と伝えた。変化球もそこそこストライクが入っていた。

 ▼安田(8スイングで安打性0本)特に高めの直球に強さを感じた。内角寄りのスライダーもスピードがあって、とても良かった。対戦していて楽しかった。

 ▼山口(10スイングで安打性3本)マジで見たことのない速さだった。怖さを感じた。ヤバかったです。変化球は来ると分かっている状態なのである程度、対応できたけど、分かっていない状態なら振ってしまう。

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