阪神、集団感染の疑い 藤浪らコロナ「陽性」3選手、無症状4選手含め12人で会食

[ 2020年3月28日 05:30 ]

阪神の藤浪
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 阪神は27日、藤浪晋太郎投手(25)と伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)が26日に大阪府内の病院で新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査を受け、陽性反応が出たと発表した。日本野球機構(NPB)の球団に所属する選手では初めて。3人は14日に大阪市内で阪神の他の4選手を含めた計12人で会食をともにしていた。3人が感染したことで、さらに感染拡大する可能性も否定できない状況となった。

 午後1時から揚塩健治球団社長(59)が開いた緊急会見。場所は球団事務所ではなく、広く通気のいい室内練習場で、入場を許された記者もテレビ局、スポーツ紙、一般紙の代表者1人ずつという厳戒態勢の中で行われた。

 冒頭で揚塩社長が藤浪ら3選手の陽性確認を報告。「感染拡大防止のために国民を挙げて取り組んでいる中、そして開幕に向けて期待しているファン、関係者の皆様方に不安、ご心配をおかけしまして誠に申し訳ございません」と謝罪した。

 嗅覚に異変を感じた藤浪が複数の病院を受診したが症状が変わらず、新型コロナウイルス感染の疑いで26日にPCR検査を受けた。それに伴い、球団は過去2週間の行動を調査し、14日に伊藤隼、長坂を含む選手7人と知人5人の計12人が知人宅で会食していたことが判明。伊藤隼、長坂も藤浪に続いて味覚異常を報告したことから3人が検査を受け、26日深夜に陽性判定が出た。

 藤浪と伊藤隼は症状が回復しているが、保健所の指示に従い27日午後に大阪府内の病院に入院。同日未明に兵庫県内で入院した長坂は味覚、嗅覚に少し自覚症状が残存しているという。長坂は18日に発熱で練習を欠席し、その時は風邪と診断された。

 感染源は特定されていないが、3人同時に陽性判定を受けたことで14日の会食で拡散した可能性もあり、同社長も「そこを重点的に調べている」と説明した。他に同席した4選手のうち、一人はあいさつ程度で早々にその場から離れたが、残る3人は現時点で症状はないが、感染している可能性も否定できない。都内でセ・リーグ理事会に出席した谷本修球団本部長(55)は、その3選手の濃厚接触について「可能性があります、って客観的に見ていても思いますよね」と話した。

 他球団では外出禁止のチームもある中、阪神は不要不急の外出の自粛や外出の際のマスク着用などは指導したが外食の制限や遠征先での外出禁止などの措置は取っていなかった。揚塩社長は「今思えば、もう少し厳しく外出禁止という形で臨んでいた方が良かったのかなという反省もございます」と悔やんだ。

 今後の感染拡大防止については「3人の行動履歴をこちらは把握している。いわゆる濃厚接触者の判定は保健所の方がされますので、その者についてはできるだけ早く対応していきたい」と強調。予断を許さない状況が続く。(山添 晴治)

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