「嗅覚障害」知ってほしい――コロナ陽性 阪神・藤浪の願い 球団社長「勇気を持って報告してくれた」

[ 2020年3月28日 05:30 ]

甲子園球場に隣接する室内練習場で記者会見する阪神の揚塩健治球団社長
Photo By 共同

 プロ野球界では初の新型コロナウイルス感染者の一人となった阪神・藤浪は、PCR検査を受けるにおいて「嗅覚障害」というあまり知られていなかった初期症状を人々に知ってもらいたい意向を示していたことが27日、分かった。会見した揚塩健治球団社長が、検査を受けるに至った経緯の中で明かした。

 「せき、熱、けん怠感がない中、嗅覚、味覚の障害というのは報告事項には上げていなかったんですけど、彼はそれを何か異常があるのかなということである意味、勇気を持って球団にも報告してくれて、われわれも医院を紹介して情報を共有したというのが今回です」

 数日前からコーヒーやワインの臭いがしないことを異常だと感じ24日に耳鼻科と内科の2つの病院を受診した。その際は鼻炎やアレルギーが原因とされたが、翌日になっても症状が改善されなかったため、改めてトレーナーに報告し別の耳鼻科を受診。そこで、コロナウイルスの症状を疑った医師からの進言でPCR検査を受けることになった。

 あくまで、藤浪本人は嗅覚、味覚不全の原因を突き止めたい思いで3つの病院を連日で受診。PCR検査を受けることが決まって初めてネット情報などを調べ、同じような症状がコロナウイルスの初期症状にあたる可能性があることを知った。

 「今まで情報になかった嗅覚、味覚の異常というものに対しても万が一、そういうことが起こるということを多くのファンの方、多くのみなさんに分かっていただく機会にもなるんじゃないかということを彼も言いまして」

 チーム内から複数の感染者が出た厳しい事実を重く受け止めながらも、揚塩社長は啓蒙の意味を込めた進言に感謝した。

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