外出禁止か自粛か…12球団に温度差 より厳格で規律ある対応なければ開幕は見えてこない

[ 2020年3月28日 06:45 ]

藤浪ら新型コロナウイルス陽性判定について会見を行う阪神・揚塩健治球団社長
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 阪神は27日、藤浪晋太郎投手(25)と伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)が新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性反応が出たと発表した。

 【記者の目】大人の集団だ。球場を離れたプライベートの行動管理は、時に行き過ぎにも映る。ただこの新型コロナウイルスは、用心しすぎてもまだ足りないようだ。

 藤浪ら3選手は14日、他4選手も含めた計12人という大人数で会食し、濃厚接触していた。これが感染経路という確定はない。外出自粛を呼び掛けていたが、基本的には自主性に任せていた。揚塩健治球団社長は「外出禁止で臨んだ方が良かったかな、という反省もございます」と振り返る。他球団からも、禁止ではなく自粛にとどめる対応に懐疑的な声は上がっていた。ある球団幹部は「ホテルで宅配ピザで済ませている選手もいるのに、いまだに制限もしていないのか?」と首をかしげる。阪神にも自主規制を働かせる選手は多かったが、結果的に小さなほころびが最悪の事態を招いた。

 緊急事態宣言が発令された北海道の日本ハムは2月29日に外出禁止を決め、巨人も2日に遠征中の外出禁止を決定。行動把握の点において、楽天はキャンプ中の2月15日から外出を制限(3日から禁止)し、その上で外食する場合は同席者の名前を提出させていた。感染流行には地域差があるが、関西圏は当初から流行危険地域の一つだった。危機管理の面で12球団に温度差があったのは確かだ。

 3人に続く罹患(りかん)者を出さないことがまず第一だ。ユニホーム組に陽性者が出た以上、より厳格で規律ある対応が求められる。そうでないと開幕はいつまでも見えてこない。(NPB担当・後藤 茂樹)

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