選抜高校野球中止・高野連会見(1)丸山大会会長「安全にプレーすることを担保するのが難しい」

[ 2020年3月11日 18:09 ]

選抜高校野球の中止を発表する(右から)日本高野連・八田英二会長、丸山昌宏大会会長、斉藤善也・大会副会長(撮影・後藤 正志)
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 日本高野連は11日、19日から甲子園で予定されていた第92回選抜高校野球大会について大阪市内で臨時運営委員会を開き、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止にすることを決定した。

 この日午後6時から会見が行われ、日本高野連・八田英二会長、毎日新聞社代表取締役社長・丸山昌宏大会会長、毎日新聞社常務取締役大阪本社代表・斉藤善也大会副会長が出席した。

 まず小倉事務局長が「15時から16時50分まで臨時委員会を開催した。結果を報告します」と話し、続いて丸山大会会長が「新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹(り)患された方々に回復をお祈りいたします。東日本大震災の被災者にお見舞い申し上げる」と、会見をスタートさせ、続いて「選手を始め、大会に関わるすべての方々の安全を考え、専門家の方々へお聞きしてきた。大会臨時委員会で様々、慎重に検討した結果中止せざるを得ないと判断した。感染をめぐる状況は許さず、安全にプレーすることを担保するのが難しいからです。大会に向けた準備が十分と言えないこともあった」と説明した。

 さらに「なんとかプレーさせてあげたいと、ギリギリまで模索してきた。日々厳しい練習を積んだ選手のことを考えると、断腸の思いであります。選手のご家族、指導者、地元の皆さまも楽しみにしていらっしゃったと思う。主催者として申し訳ない気持ちでいっぱいです。痛恨の極みでありますが、今回の中止を乗り越えて、それぞれの夢に向かってこれからも頑張ってもらいたい。全国のファンの皆さまにご理解いただき、32校の選手たちに温かいエールを贈っていただきますようお願い申し上げます」と、決断に至った思いと、理解を求めた。

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2020年3月11日のニュース