巨人・原監督 連覇へ「2段式ロケット」!早い開幕早い戦力把握で早仕掛け 中断期間に第2の戦力整備

[ 2020年2月1日 05:30 ]

宮崎神宮でバットを手に気合いの表情を見せる原監督(撮影・森沢裕)
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 リーグ2連覇を目指す巨人の原辰徳監督(61)が31日、キャンプ地の宮崎入りした。東京五輪の影響で開幕が約1週間早い今季は、選手の「選択」を例年より早める厳しさを打ち出した。約1カ月間の中断後を「第2の開幕」と捉え、まずは中断前の99試合を走ることが照準。「2段式」のロケットスタートで8年ぶり日本一へ向かう。

 人類初の月面着陸を成功したアポロ11号は、多段式のロケットを搭載した。原監督も第1段、第2段と戦力を整え、目的の日本一へと困難を克服する。

 「五輪の期間の中で、少し息をつく時間もある。いろんな意味でいい時間を使えるわけですから、それまでは突っ走っていきたい」

 宮崎神宮の参拝を終え開幕「2段式」のスタート方針を示した。羽田空港からの空路は新型コロナウイルスによる肺炎予防のため、球団の方針もありマスクを着用。キャンプ地に降り立つと球春到来の快晴を肌で感じ、晴れ晴れとした表情で参道を先頭で歩いた。

 4年ぶりに復帰した昨年の同日は、自身を「新戦力」とした。「昨年は一からゼロからのスタートだったが、今年は5ぐらいからスタートできる」と戦力は把握済み。今オフは7年ぶりにFA獲得がなく、ドラフトの支配下6選手も5人が高卒。即戦力は新外国人3人で「それほど大きな戦力補強をしたわけではない」と分析する。

 それだけに戦力整備を「選択」と表現した。「(選択も)普段のペナントレースよりもかなりスピードアップの状態で開幕戦も迎えたい」。第一の照準は例年より1週間早い3月20日開幕。「S(スペシャル)班」の坂本ら4人が合流する11日が、かなり早い若手のアピール期限になる。

 夕方宿舎で行われたミーティングでは「厳しさを持って戦う集団に」と求め「最後の最後まで苦しんだチームが日本一になる」と訓示した。まずは前半戦99試合を全力で走り、約1カ月の中断期間中に「第2の戦力整備」を行うことができる。

 今季新たに掲げた厳しさとは。「(選手)全体が(平均的に)上に上がるより、ずぬけた力がポンと出る方がいい。高いレベルの中で選択するという状況になれば」。高レベルの競争と台頭を求めている。(神田 佑)

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