レイズ・筒香 DeNAとの「共闘」誓う 佐野新主将にエール「自分が思った通りにやること」

[ 2020年2月1日 05:30 ]

インタビューに答える筒香(撮影・奥 調)
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 レイズ・筒香嘉智外野手(28)がプロ入りから10年間在籍したDeNAとの「共闘」を誓った。フロリダ州ポートシャーロットで18日(日本時間19日)から始まる野手組キャンプを控え、日本での調整は最終段階を迎えており、現在の心境をスポニチ本紙に告白。自身の後継者として期待され、主将も引き継いだ佐野恵太内野手(25)へエールも送った。

 プロ11年目。筒香にとって、キャンプインを沖縄で迎えないのは初めてのことだ。

 「キャンプインがまだなんだなあって感覚はあるけど違和感はないです。自分のキャンプインの日に向けて準備しています」

 12月から大阪などで自主トレを行い、1月下旬から総仕上げの場には古巣の施設「DOCK」を選んだ。「周りに気を使わせたくない」とあえて人目に付かない夜間に足を運び、後輩の柴田や高城らと練習に励んだ。

 「しっかりトレーニングできています。練習してきたことへの自信はある。引っ越しの準備もしてあとは炊飯器を買うことかな。やはり日本製のがいいみたいなのでキャンプ地、本拠地、自宅、遠征用と用意します」

 刻々と迫る、旅立ちの時。忙しい毎日の中で、やはり気になるのは古巣のことだ。5年間務めた主将の座は佐野に引き継がれた。自身は15年に23歳の若さで託され、この年は出場全138試合で4番。個人の重圧と闘いながらチームをまとめることは簡単ではなかった。佐野にとっても今年は4番候補としてレギュラー定着が懸かるシーズン。大きなものを背負う後輩に、伝えたいことがある。

 「一番は自分が思った通りにやること。正解、不正解はないから自信を持って伝えればいい。自分とみんなの思いはなかなか一致しないし、正直苦しいことも多い。でもこれはチームの中で佐野にしかできない経験。ありがたく感じてやったらいいと思います」

 言葉は自然と熱を帯びる。最後は一層、力を込めて言った。
 「レイズにとってもベイスターズにとっても、素晴らしいシーズンになることを祈っています」

 新たなステージで迎える「球春到来」へ。万全の準備を整え、筒香は海を渡る。(町田 利衣)

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