江夏豊氏 阪神でバッテリー・田淵氏の殿堂入り「うれしいのひと言」ONと戦った青春時代

[ 2020年1月15日 06:35 ]

田淵幸一氏 野球殿堂エキスパート表彰

75年、巨人戦で150勝目を挙げた江夏(左)と田淵のバッテリー
Photo By スポニチ

 田淵幸一氏(73=スポニチ本紙評論家)の野球殿堂入りが発表された14日、阪神時代に「黄金バッテリー」として強い巨人にともに挑んだ江夏豊氏(71=野球解説者)が本紙に祝福のメッセージを寄せた。

 殿堂入りはブチ(田淵氏)から電話で聞いた。かつての戦友、同じタテジマのユニホームを着て戦った仲間が素晴らしい賞をいただくとはうれしいのひと言だ。殿堂入りは経験豊富な野球記者、ライターの方々に認められたということだ。球友としてもうれしい。

 プロ入りは自分が2年早く、歳は田淵が2年上だが同年代。阪神時代は青春の日々だったとお互いに思っている。青春は今では使われない昭和の言葉だろう。ON(王、長嶋)がいた強い巨人に立ち向かった。ありがたいことにマスコミや世間は「黄金バッテリー」と呼んでくれた。青春時代にはもちろん辛いこと、苦しいことも多かったが、今振り返れば、いい思い出ばかりが残っているよ。

 年が明けて電話で話した時「おい、今年で146だぞ」と言うので何かなと思ったら、2人合わせて146歳になるらしい。年齢を足し算するなよと大笑いしたが、あいつは2人でペアだと思ってくれているんだなあ。

 オレには毎週電話で話す相手が何人かいたが、サチ(衣笠祥雄氏)が亡くなって、その電話仲間も今では田淵と鈴木啓示ぐらいしかいなくなった。146歳だが、元気でいこうと言い合っている。また2月にキャンプ取材で会えるのを楽しみにしている。(談)

続きを表示

2020年1月15日のニュース