出てこい!ポスト山口 巨人・原監督 新戦力の発掘&育成求め今春キャンプで異例の編成案

[ 2020年1月15日 05:30 ]

熱弁する原監督(撮影・尾崎 有希)
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 巨人・原辰徳監督(61)が14日、コーチ陣に新戦力の発掘、育成を求めた。ジャイアンツ球場でのコーチ会議に参加した宮本和知投手チーフコーチ(55)は昨年の17人から20人に増員して臨む宮崎春季キャンプの1軍投手陣を、異例の「A、B」2チームに分けるプランを披露。若手のBチームにはキャンプ序盤から競争を促し、ブルージェイズに移籍した山口俊投手(32)の後継者を探す。

 客員教授を務める母校・東海大での講演。教職員450人を前にチームの和を保つ方法をただ一点「実力至上主義」とした原監督は、キャンプインを控えたコーチ陣に求めた。

 「“戦える環境をつくる”というのはコーチには言ってあります。その中で、ずぬけた力が出てくるか。見いだすか。育てるか」

 この日はコーチ陣が会議を行い、宮本コーチが異例の編成案を提示していた。1軍投手陣を「A、B」の2チームに分けるというもの。同コーチは「Aは外国人と中堅、ベテラン。Bは若手」とし、指揮官と相談した上で人員を最終決定する。

 昨季リーグ最多15勝を挙げた山口の後釜育成はキャンプの重要課題。昨年17人だった1軍投手は、20人に増員される。大所帯だが一部練習メニューを分けることで戦力を効率的に把握。アピールが必要なBチームには早い仕上がりを求める一方で、開幕に照準を合わせるAチームは自身のペースで調整させる。

 2月4日には「1軍VS2、3軍」の紅白戦を行う予定で、宮本コーチは「若手はバンバンいかせますよ」と方針を示した。7イニング制で1イニングずつ計14人が登板見込み。既に登板を希望する若手が直接名乗り出ており「“投げたい”という連絡がバタバタと来ましたよ」と頼もしそうに笑った。

 8、9日にも1軍紅白戦を行う予定。アピール次第では2、3軍から試合要員が招集される可能性がある。講演で「環境ができると伸びる人はしっかり伸びる」と説いた原監督は「最初1軍であるのか2軍であるのかというのは大した問題じゃない」と活発な競争を求めた。 (神田 佑)

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