阪神・近本、ファンに誓う“ミスター超え”「甲子園で更新したい」

[ 2019年9月18日 05:30 ]

阪神・近本 
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 セ・リーグ新人安打記録の更新がかかる近本は、本拠地・甲子園での“ミスター超え”を誓った。16日の巨人戦では今季41度目のマルチ安打を記録するなど、開幕からここまで積み上げてきた安打は150本。1958年に長嶋茂雄(巨人)が記録した153本は、もう目の前まで迫って来た。

 「ヒットの記録というのは甲子園で更新できるならしたいなとは思います。数字よりもファンの方に喜んでもらえたらと思う。自分の記録じゃなくてファンの方のためにです」

 モチベーションは自然と高まった。18日からはヤクルトとの2連戦。その後も24日の巨人戦まで、5試合連続してホームでの戦いが続く。

 淡路島出身の近本にとっても、甲子園は地元中の地元。ましてや大勢の虎党が詰めかけてくれるのであれば、その期待に応えないわけにはいかない。矢野監督からも「スーパースターの記録に並べるってすごいことだし、どんどん目指して行ってもらったらいい。それはもう、また近本を目指す選手というのが来るような記録になると思うので」と背中を押された。
 
 それだけではない。目標に掲げてきた「新人王と盗塁王」のタイトル獲得に向けても、ラストスパートをかける。もはや、ヤクルト・村上との一騎打ちの様相を呈してきた新人王争い。本塁打と打点は分が悪くとも、ヤクルト・山田哲と並び33盗塁はリーグトップ。最多安打も塗り替えれば、一歩たりとも引けを取らない。

 「(新人王を)意識しても自分が村上君に対してホームランとか、打点で勝負できないので、自分ができることをやるだけです」

 どんな状況になっても、冷静な視点を持ち続けることもまた、長所の一つといえる。残りは8試合。逆転CSを果たすためにも、与えられた役割を黙々とこなす。 (長谷川 凡記)

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2019年9月18日のニュース