巨人・石塚“ミスター超え”初スタメン3番出場で初長打&初打点 初お立ち台で「最高です!」

[ 2026年4月23日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―1中日 ( 2026年4月22日    前橋 )

<巨・中>2回、2点適時三塁打を放つ石塚(撮影・光山 貴大)
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 巨人の期待の2年目・石塚裕惺内野手(20)が、22日の中日戦で初3番の起用に初長打&初打点で応えた。1―0の2回に右翼フェンス直撃の2点三塁打。今季初、通算2安打目で2連勝&今季最多タイの貯金3に貢献した。初スタメンでの3番出場は、58年長嶋茂雄のデビュー戦など球団では前例が少ない超異例の大抜てき。レジェンドでもできなかった快打で飾った。 

 球場北側には群馬を代表する赤城山がそびえる。標高1828メートルの山頂から吹き下ろす季節外れの「赤城おろし」は右翼から左翼方向の逆風。石塚は負けずに打球を飛ばし、初のお立ち台で「最高です!」と叫んだ。

 宿舎の朝食会場に向かう途中ですれ違った阿部監督から「3番」での抜てきを伝えられた。「期待しているからこそ。チャンスをものにしてほしい」という思いを込められた。1点を先制した2回、なお2死一、三塁。右翼フェンス直撃の三塁打で走者2人を還した。2年目で通算2安打目がプロ初長打。初打点も付き、1月の自主トレで弟子入りした坂本にも満面の笑みで拍手を送られ、「たまたま。素直にうれしかった」と喜んだ。

 プロ初スタメンでの中軸抜てきは、球団では58年4月5日の国鉄戦で「3番・三塁」でデビューした長嶋茂雄さん級の超異例だ。長嶋さんが4打席4三振なら、石塚は三塁打+4三振。中学時代は長嶋さんの故郷・千葉県佐倉市を拠点とする佐倉シニアに所属した縁も持つ。輝く未来を予感させ、「もっと叱咤(しった)激励していただいて、もっと練習して活躍できるように」とファンに約束した。

 激動の2日間だった。21日の長野での試合前練習で泉口が打球を顔面に当てて離脱。出場していたファーム・リーグの西武戦を途中で交代し、代替選手として駆けつけて緊急昇格した。泉口に代わって「3番・遊撃」を担い、「チャンスでめっちゃ回ってくる。そこで結果を出している泉口さんは凄いなと改めて思った」と貴重な経験を積んだ。

 1軍で完走した今春キャンプは、休日でさえもひたすらバットを振った練習の虫。開幕1軍を逃し、石井2軍監督から「ファームで3割打っても何もならない。小さくなるな」と助言され、練習から強く振ることを心がけた。成果を示した一打で勝利に貢献。「チャンスを頂けているので、糧にして自分の成長につなげたい」と貪欲だ。20歳の新星。「空っ風」で有名な群馬の地で新たな風を吹かせた。(田中 健人)

 ▼巨人・阿部監督(石塚がプロ初打点も)その後の打席は反省すべきところがたくさんあった。それぐらい求められているものが高い選手。

 ≪巨人でプロ初先発がクリーンアップだったのは4人目≫石塚(巨)が3番・遊撃で初先発。巨人でプロ初先発がクリーンアップだったのは、56年3月25日中日戦で坂崎一彦(高卒1年目)が5番・右翼、58年4月5日国鉄戦で長嶋茂雄(大卒1年目)が3番・三塁、75年4月6日大洋戦で大竹憲治(高卒6年目)が5番・一塁で出た例がある。また、巨人で高卒2年目までにクリーンアップで先発出場した主な選手は王貞治が2年目の60年に3番48試合、5番14試合、松井秀喜が1年目の93年に3番25試合、浅野が2年目の24年に3番1試合、5番3試合がある。

 ◇石塚 裕惺(いしづか・ゆうせい)2006年(平18)4月6日生まれ、千葉県八千代市出身の20歳。幼稚園年長から野球を始め、村上東中では「佐倉シニア」でプレー。埼玉・花咲徳栄では1年秋からレギュラーを務め、3年夏に甲子園出場。高校通算26本塁打。24年ドラフト1位で巨人入団。昨季9月14日のDeNA戦で1軍初出場し、9試合で打率.111だった。1メートル82、94キロ。右投げ右打ち。

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