大谷 日本人最速40号!打球速度も最速183.4キロ 同僚のハチマキに応えた18号

[ 2019年9月13日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3-4インディアンス ( 2019年9月11日    アナハイム )

<エンゼルス・インディアンス>5回、本塁打を放ち低い弾道を目で追う大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(25)が11日(日本時間12日)、インディアンス戦で「ダブル最速」の18号ソロを放った。本塁打では自己最速の打球速度114マイル(約183・4キロ)をマークするとともに、日本選手最速のペースでメジャー通算40本塁打に到達。昨季を上回る今季62打点目とし、日本選手では松井秀喜以来2人目の2年連続20本塁打も射程圏に捉えた。

 体が自然に反応した。3点を追う5回1死。大谷が右腕プルッコの内角スライダーを鋭い軸回転で振り抜いた。低い弾道は、そのまま右翼席まで伸びた。

 「決して多い球種ではなかったので、(内角スライダーは)頭にもそんなになかった。良い時のスイングはそういう突発的なものにしっかり対応できる。良い傾向かなと思う」

 打球速度は本塁打では自己最速の114マイル。打球角度19度も、過去2度記録した最も低い角度に並ぶ高速ライナー弾だ。右方向への一発は今季18本中5本目と珍しいが、内角球を自然にさばける復調の兆しでもある。「“外(角)来て、内来て”という配球だったけど、しっかり良いところに打てた」。メジャー通算40本塁打目。210試合、708打数での到達は、断トツの日本選手最速となった。

 この日は試合前のフリー打撃を行わなかったが、前々日は柵越え2本、前日は同1本。持ち前のフルスイングを封印した。「強く振るのも大事だけど、自分の形をしっかり保ちながら振るのも大事な練習。どっちが良いとかもない。状態によって変わってくる」。ミートに徹するだけではない。スタンスの幅、テークバックの高さを変えながらバットの軌道を確認し「試合で打つために必要な練習を試合前はできればいい」。スイングの再現性を極限まで高め、結果につなげた。

 もがき苦しむメジャー2年目だが、松井秀喜がヤンキースで04、05年、ヤ軍とエンゼルスで09、10年に記録した2年連続20本塁打まであと2本に迫った。

 残り15試合。「スイング自体はシーズンの中でも良い。それがヒットにつながるかがまた大事。そこはもう一つ考えないといけない」と表情を引き締めた。

 《“大飛球 大谷さん”》守護神ロブレスが大谷のビッグフライを「予言」した。練習で「大飛球 17 大谷さん」と書かれたハチマキを巻いてグラウンドへ。「ブルペンでファンにもらったんだ」と、そのままキャッチボールを行った。

 今年5月、ロブレスが手のひらに「大谷は最強」と書かれた日にも本塁打が出ており、大谷は「毎日、(ハチマキを)つけていただきたいなと思います」と笑顔だった。

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