ヤクルト村上、2三振でシーズン日本人最多173三振 強振ゆえの“勲章”に「来季は克服」

[ 2019年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト12-2阪神 ( 2019年9月12日    甲子園 )

5回1死一塁、村上は空振り三振に倒れる(撮影・大森 寛明)
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 顔をしかめて天を仰いだ。ヤクルト・村上は5回1死一塁の場面で打席に立った。守屋のフルカウントからの6球目。外角高めへの148キロ直球にフルスイング。バットは空を切った。この試合2つ目の三振で今季173個目。04年の岩村(ヤクルト)に並ぶ日本人歴代最多タイとなり「結果は結果として受け止めて、反省したい。来季は克服して減らせるようにしたい」と話した。

 しっかりと振り切ってきた証明でもある。本塁打は10代歴代最多の33本を記録し、打点も高卒2年目以内で最多の92と大記録を打ち立ててきた。開幕から起用を続ける小川監督は「三振よりも打った方がいいに決まっている。でも、三振を気にして、持ち味が消えてしまっては意味がない」と村上の背中を押し続けてきた。

 その小川監督は今季限りでの退任が決定した。「(打撃の記録を作れたのも)試合に出してくださった監督がいたから」と感謝を忘れない。チームは14安打12得点で快勝した。クライマックスシリーズ(CS)出場の可能性が完全に消滅したが、消化試合となっても、1打席も無駄にはしない。勝利を目指し、村上はフルスイングを続ける。

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2019年9月13日のニュース