阪神・大山、復調兆し13号 82打席ぶり一発に「いい形で打てた結果」

[ 2019年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―12ヤクルト ( 2019年9月12日    甲子園 )

7回、1死、中越えに本塁打を放つ大山(撮影・成瀬 徹)
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 苦しむ男に理想の打球が出た。0―8と大量ビハインドで迎えた7回1死無走者。直前の守備から出場していた阪神・大山がバックスクリーンへ13号ソロを放った。

 「あの方向に強い打球を打てるよう練習していました。いい形で打てた結果がホームランになりました。今までなら失速したりフェンスの手前で捕られていたと思います」

 得点を奪えずにいたヤクルト・山田大が投じたカウント1―1からの外角シュートを強振。体の開きを抑えてボールに無駄なく力を伝えた結果、低い弾道でフェンスを越えていった。8月10日の広島戦で放ったサヨナラ逆転3ラン以来、33日82打席ぶりの一発で、この試合初めてと言える見せ場を作った。

 「自分にできることはしっかり準備をして試合に臨むこと。試合に出ていない時でも勉強できることはあると思うので。1試合1試合、1打席1打席を大事にしていきたい」

 前夜から2試合続けて先発三塁を北條に譲った。4番で開幕して飛躍を期した3年目。苦悩の時間を過ごしても今季初めて飛び出した中堅方向への本塁打は復調のきっかけになり得る。残り12試合。最善の準備を重ね、目の前のチャンスに全力を尽くすだけだ。(巻木 周平)

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2019年9月13日のニュース