阪神・糸井が決勝二塁打、大瀬良にトドメ「失投だったと思う」

[ 2019年7月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―1広島 ( 2019年7月5日    甲子園 )

<神・広>6回無死一、二塁、中堅に2点適時二塁打を放った糸井(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・糸井嘉男外野手(37)が5日の広島戦で決勝二塁打を放った。同点で迎えた6回無死一、二塁の好機で分の悪かった大瀬良から左中間へ殊勲の一打。リーグ戦再開後は初の本拠地戦で、甲子園球場に13日ぶり白星を呼んだ。再びDeNAと同率3位に並び、2位・広島にも0・5ゲーム差へ迫った。

 ぐらついた大瀬良にトドメを刺したのは糸井だった。1―1の6回無死一、二塁。ファウル、見逃しで追い込まれても動じない。3球目、内角狙いの速球が真ん中に入ってきたところを逃さずに捉え、ライナーで左中間を破った。

 「いい投手であることは間違いないので。最後、失投だったと思うけど、打てて良かったですね」

 打球はフェンスまで到達し、二塁走者の近本はもちろん、一塁走者の糸原まで還した。近本、糸原の連続バント安打で生まれた好機。大瀬良に生まれた隙を逃さなかった。

 大歓声を注がれた二塁上。ガッツポーズを求めるベンチにクールに応えた。ヒーローインタビューでは『矢野ガッツ』について「見えてませんでした。すいません!」と笑いを誘い、「(ベンチのムードは)ベリーグットです!」と言って、また場内を沸かせた。

 昨年の7月は「右足腓骨(ひこつ)骨折」で戦線離脱した影響でわずか6試合の出場にとどまった。「移籍してから2年続けてケガしてる。休みたくない」。強い決意を胸に臨む今季は1年間を戦い抜くためにあらゆる対策を講じてきた。

 パワーアップにつながる「筋肥大」に重点を置いて鍛えてきた従来の取り組みに昨オフから初動負荷トレーニングを導入。筋肉と神経の協調性を高め、しなやかな動きを生み出す手法に目を付けた。どれだけ実績を積み上げても変化を続ける姿勢が好結果の源だ。

 横浜からの移動試合で試合前練習は全体メニューに参加せず、疲労を軽減する目的で室内で個別調整。38歳シーズンでも開幕からの79試合で欠場は1試合しかなく、ヤクルト・青木ら12球団の同世代選手では最多出場だ。

 再びDeNAと同率3位に並び、2位・広島にも0・5差へ接近。独走する巨人を追いかけるには早く“2位集団”を抜け出したい。矢野監督は「僕の好きな言葉で、『雲の上は、いつも青空』というのがある。スッキリした勝ち方ではないかもしれないですけど、青空があると信じて、また引き寄せられるように頑張ります」と詩的表現で上を向いた。「雲の上」を目指す夏の戦い。猛虎打線の中心にいるのは、やっぱり糸井だ。(巻木 周平)

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