巨人、坂本点火で一挙7点!苦しむ菅野救った リーグ最速20勝

[ 2019年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人8―5DeNA ( 2019年5月8日    新潟 )

7回2死一、二塁、三嶋(左)から右前適時打を放ち、王の球団記録にならぶ開幕33試合連続出塁を達成した坂本勇(撮影・木村 揚輔)
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 巨人の坂本勇人内野手(30)が8日、DeNA戦で7回に右前適時打を放ち、開幕からの連続出塁を33試合に伸ばして王貞治の持つ球団記録に並んだ。主将の一打から打線に火がつき、一挙7点で逆転勝ち。リーグ一番乗りの20勝目を挙げ、今季最多タイの貯金8とした。坂本勇は金本知憲(当時広島)が持つ35試合のセ・リーグ記録に挑戦する。

 流れを変える一打で世界の王に肩を並べた。1―5の7回2死一、二塁、坂本勇は三嶋から右前適時打を放った。開幕から33試合連続出塁とし、長嶋茂雄の32試合を超えて、王貞治が持つ球団記録に並んだ。新潟のファンの大歓声を浴び、一塁上でベンチに向かってガッツポーズした。

 「みんなでつないで大量得点が取れたのでよかった」。そう振り返ったようにこの適時打が逆転の口火を切る。亀井の逆転3点二塁打や代打・重信の2点三塁打など打者11人の猛攻で一挙7点を奪った。初対戦したDeNAの新人・大貫の前に6回まで1点。坂本勇自身も3打席凡退だっただけに嫌なムードを払しょくしてみせた。

 通算打率・333を誇る好相性の新潟で放ったメモリアルな一打。王貞治に追いつき「僕は並べるような人じゃない」と謙遜したが、「毎試合毎試合できるだけいい状態で打席に立てるように継続してやっていきたい」と続けて、金本知憲が持つ35試合のリーグ記録も射程圏に捉えた。

 リーグトップの打率・336で、出塁率は・424を誇る。「サカマルコンビ」として、坂本勇の後ろを打つ丸は「練習を見ていて明らかに良くなさそうだなと思っても試合の中で修正できる。なかなかできることではない」と対応力に感嘆する。対戦投手によって左足を上げるタイミングや高さを微調整したり、ミートポイントも変える。「試合でガラッと変えるのは本当に凄い。経験と考え方と技術と、全部そろってないと難しい」と2年連続リーグMVPをもうならせる心技体。この日も5回は大貫のスライダーに泳いで遊飛に倒れたが、7回の適時打は三嶋の初球、同じ球種を逆方向へ。原監督も「スライダーを打つ勇気を持てたのが見事」とうなった。

 リーグ最速で20勝に到達。終盤に4点差を逆転し、坂本勇は「ああいう点差で逆転できるってことはなかなか難しいけれど、1試合でも多くこういうゲームができるように頑張ります」と力強く話した。頼れる主将がいるから、巨人は首位にいる。 (青森 正宣)

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2019年5月9日のニュース