阪神・糸井、3年目の決意 ハードな筋力強化から“原点回帰” 亀山氏が直撃

[ 2019年2月23日 09:30 ]

今季もそのパワーは健在!衰えを知らぬ超人・糸井(撮影・大森 寛明)
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 阪神・糸井嘉男外野手(37)がスポニチ本紙評論家の亀山つとむ氏と対談し、「嘉男がヤル」と“糸井節”で加入3年目の決意を明かした。移籍後最も充実した春季キャンプを送っていることを強調。今季のチームスローガン「ぶち破れ! オレがヤル」の実践を期し、走攻守すべてで大活躍を宣言した。(構成・長谷川 凡記、吉村 貢司)

 亀山 タイガースに入って3年目のキャンプ。もう慣れた?

 糸井 1年目に比べれば慣れたというか、自分のペースでやらせてもらっています。その中でも競争意識をしっかりと持って。1年目は右膝のケガ(※1)などがあってやりたいことができなかったんですが、今年は走り込み、振り込みといった動きの動作は追い込みができています。

 亀山 前年最下位だと下を向きがちになるがベテランクラスが努めて明るくキャンプをしているように見える。

 糸井 (キャンプイン前日のミーティングにおける矢野)監督の話で、すごく響くものがベテランも若手もあったと思うんで。僕らも簡単にレギュラーを渡すわけにはいかない。厳しい競争意識を持って、明るくやっています。

 亀山 昨年までは、ある程度、形を決めて厳しくやるキャンプだった。今年は自分がやるべきことをやる、弱点を埋める、ストロングポイントを伸ばすという時間がしっかりとあるから、いいキャンプをしているように見える。

 糸井 自主性(の方針)もあって(自主練習の時間も)長く取られているんで。思ったことを自分なりに考えて、コーチ陣らにも手伝ってもらいながら練習はできていると思います。

 亀山 糸井選手の体を見ていると凄いなと。それでも1年保つのは難しい。

 糸井 (ウエートでめちゃくちゃ鍛えることは)やめました。

 亀山 鍛えてもケガをする。

 糸井 だから、やめました(笑い)

 亀山 体を維持する難しさを考えると、準備するにおいて、この時期、何が一番大事になる?

 糸井 この時期は振り込み、走り込みをずっとやっているんで。今年が一番走れているし、充実しています。

 亀山 原点に戻るような練習に重きを置いている?

 糸井 そうですね。走ると言うことは守備でも打撃でも全部につながってくるんで。

 亀山 優勝に導くためにやるべきこと、テーマを教えてください。

 糸井 チームスローガンでもある「オレがヤル」をメラメラと出しながら“自分がヤル”という気持ちを持って走攻守全部で活躍できるように。

 亀山 オレ、やりそうだもんね。

 糸井 そうですか。

 亀山 このテーマ、一番合いそうだもん。

 糸井 「嘉男がヤル」にしようかな(大笑い)

 亀山 キャッチフレーズ持っていって(笑い)。他の選手と比べても本塁打のサイズ(飛距離)がでかいから、爽快感があるもんね。強炭酸飲んだくらい。

 糸井 (のどが)痛いくらい(笑い)

 亀山 バット放った時がね。打った瞬間に分かる本塁打をタイガースファンに多く見せてほしい。

 糸井 そうですね。頑張ります。

 亀山 打って走って守れる選手だけど、とんでもないやつ。強炭酸の本塁打を見せてほしい。

 糸井 強炭酸のやつをですね(笑い)

 (※1)1月の自主トレーニング中に右膝の関節炎を発症。春季キャンプは沖縄組だったが別メニュー調整を余儀なくされた。

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2019年2月23日のニュース