阪神・矢野監督 G倒へ闘志メラメラ 巨大補強なんの!来季こそ勝ち越す

[ 2018年11月23日 05:30 ]

阪神の矢野監督
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 阪神の矢野燿大監督(49)が22日、来季の打倒巨人を誓った。前日21日に新外国人・ビヤヌエバを獲得したのに続き、この日は前オリックス・中島の獲得を発表。フリーエージェント(FA)でも丸、炭谷の獲得も狙う。V奪回へ向けて立ちはだかる巨大戦力の壁。白熱した伝統の一戦を熱望する矢野阪神が、早くも宿敵へのライバル心を燃やした。

 不気味な足音は甲子園にも届いていた。各球団とも来季へ向けた補強のまっただ中。阪神もオリックスからFA宣言した西に加え、投打の助っ人獲得への戦力整備を急ぐ。対照的に、巨人は続々と新戦力の獲得を発表。7年連続で負け越しを喫している宿敵の動きに、矢野監督も敏感に反応した。

 「巨人すごいよね。恐怖感は出てきたけど(笑い)。やる方は嫌だよ」

 本音を包み隠さずに明かした。今季、メジャーで20本塁打したビヤヌエバ(パドレス)の獲得に成功。阪神もリストアップしていた強打の内野手だ。この日はオリックス・中島の獲得を発表。丸、炭谷を狙うFA戦線も活発な動きが目立つ。

 「丸もどうのこうのってなったら、またすごいことになる。そんな強力打線になったら…。しかも東京ドームでやることになれば本塁打だって出やすい球場やし、そういうことでは嫌やけど、その中でどう戦っていくかというのは見つけていかないといけないし」

 日に日に巨大化する戦力に苦笑いを浮かべながらも、目の奥は燃えていた。今秋キャンプでは選手が自発的に考えるプレーを徹底。技術面でも、チームの底上げに手応えを感じ取った。自身の現役時代も相手は巨大戦力を誇ったが、正捕手としてリーグ優勝を果たした03年からは3年連続で勝ち越し。実績と経験があるからこそ、打倒巨人への熱い思いがあふれ出た。

 「強いところを倒すというのは、それこそ阪神ファンは喜んでくれる。もちろん広島も倒さないとアカンけど。そこは昔の人たちが作ってくれた伝統の一戦といわれるところを、俺らは受け継いだ戦いをしていきたい」

 伝統の一戦を強烈に意識しつつ、4連覇を狙う広島へのライバル心ものぞかせた。猛虎の先人たちが築き上げた長い歴史がある。だから、負けない。立ちはだかる大きな壁をぶち破る覚悟だ。(山本 浩之)

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2018年11月23日のニュース