阪神・望月 先発でリベンジだ 鯉キラーになる「1球で試合が変わる経験もした」

[ 2018年11月23日 05:30 ]

契約更改を終え、会見する望月(撮影・北條 貴史)
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 阪神・望月惇志投手(21)が22日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円アップの年俸1100万円(金額は推定)でサインした。来季から先発転向が濃厚で、今季、相性の悪かったリーグ覇者・広島へのリベンジを強く誓った。

 「マツダ(スタジアム)でも途中で替わった(降板した)こともあったので。そういう面では(広島を)抑えられるようにしたい」

 言葉ににじむのは逆襲の思いだ。高卒3年目の今季は7月から中継ぎで1軍に定着し37試合登板。貴重な経験を積んだ中、苦い思いをさせられたのが広島だった。6試合に投げ、同一リーグではワーストの対戦防御率7・11。9月21日には1死しか奪えず3失点で降板を余儀なくされた。

 「丁寧に、丁寧に攻めていかないといけないと感じた」と破壊力と機動力を兼備する打線に脅威を感じながらも、「やり返す」気概も十分だ。来季は、先発として大きな壁に挑んでいく。「中継ぎで、1球で試合が変わる経験もした。勉強したことを生かす」と心は燃える。

 先発仕様にワインドアップにも挑戦中で、秋季キャンプでは左打者の外角に投じる「外スラ」の精度アップにも時間を割いた。「変化球を混ぜて緩急を付けたり、(中継ぎとは)また違う攻め方を取り入れて練習していかないと」。“ニュー望月”で苦手意識を克服し“鯉キラー”まで登り詰めるつもりだ。

 「オフのトレーニングでも投球につなげていけるように、イメージしていきたい」。自身でも計り知れない伸びしろがある今、やるべきことは分かっている。(遠藤 礼)

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2018年11月23日のニュース